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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#40
星魔の絶戦 千変VS星の白金FINAL〜Star Platinum The World〜
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スーツ、
気流にさえ解れるその裾が戦風に靡く。
 二人の男はそれぞれの内側から
煙草のパッケージを取りだし口に銜えそして、
「……」
「……」
五芒星(ペンタグラム)のライターと紫色の炎が宿る右手を交差させて互いに火を点けた。
 深々と吸い込まれ吹き出される紫煙、
この世のものとは想えぬほど美味だった。
 もし、互いの種族が違っていたなら、
承太郎が紅世の王だったなら、シュドナイが人間だったのなら、
この二人は、割かつに割かてない不世出の盟友と成り得たのかもしれない。
 しかし敵同士だったからこそ、
その生命を魂を偽り無くブツけ合う事が出来、
同種以上に理解り合う事が出来た。
 決して繋がらぬ 『運命』 決して交わらぬ 『因果』
 しかしだからこそ――
 荒廃の大地に落ちる吸い殻、靴裏が薫る穂先をゆっくりと踏み潰す。
 しばしの沈黙、閉じる双眸と漏れる吐息、
そして 『決着』 の刻!
「オッッッッッッッッラアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
「ウオオオオオオラアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!」
 硬く握り締めた拳、スタンドではない、変貌ではない、
最早そんなものなど出せなくなるほど疲弊した
二人の生身の拳が互いの顔面に直撃した。
 そのまま、後退を自ら封じたように足裏で大地を踏み締め、
防御など端から棄て去って真っ向から渾身の拳を撃ち出し続ける。
 飛び散る血飛沫、火飛沫、深紅と暗紫の色彩が
空間と大地に熾烈の華を咲かせる。
「オラァッッ!!」
「ウオォッッ!!」
 止めない、引かない、フォームなど思考外、
全力で振りかぶった拳でただ相手の顔面を真っ向から撃ち抜く。
「がっ!?」
「ぐぅ!!」
 歪む風貌、痺れる頭蓋、軋り削れた歯牙の隙間から迸る熱き雫。
「くたばれクソが!!」
 水月にメリ込む痛烈な膝蹴り、
「図に乗るな人間!!」
 押し込んだ背に落とされる激重の両鉄槌。
「チョーシこくなバケモン!!」
「愚昧な劣等存在がァッッ!!」
 側頭を狙った後ろ廻しと(テンプル) に突き込む可変蹴りが相手の肘で相殺される。
 彼方まで、地平線が露わになるほどに荒廃した海峡都市、
その大破壊を生み出した両者最後の激突は、
何の能力も武器もない、己が肉体のみを頼りとする原初の闘争。
 封絶の光が夕闇のように二人を照らし、
肉と骨のブツかり合う音のみが絶え間なく荒涼とした空間に鳴り響く。
 互いに総力を使い果たし、最早常人並の力しか残されていない。
 此処に至るまでの超苛烈な絶戦を鑑みれば、
視る者に失望の念を与えるかもしれない。
 しかし、時代の転換点、歴史の革新点とは得てしてこういうモノ。
 亡骸と化すまでに己が全
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