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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#40
星魔の絶戦 千変VS星の白金FINAL〜Star Platinum The World〜
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て、躯の裡側から己の一部ともいうべき超宝具が
鋼の被膜と成って覇炎の前に立ちはだかった。
 永い年月、強い想いの込められた器物には魂が宿ると云われる、
本体が死しても尚、自律的或いは自動的に動き続ける
スタンド能力であるかのように。
 宝具創造の過程を鑑みても、充分起こり得る現象、
最愛の主を護り抜くため、絶対不壊の超宝具、
“神鉄如意” はその身を挺して聖煌の覇炎に立ち向かう。







 グァジュウウウウゥゥゥゥゥッッッッッッッッッ!!!!!!!!






 被膜の表面が沸騰したかの如く粟立ち、
消滅出来ないが故の苦悶のように鋼が哭く。
 決して折れない、曲がらない、砕けない、
不滅の硬度を誇りとする神鉄が流法の極撃に悲鳴をあげる。
 ダイヤモンドは砕けない、ソレと同様に人の想いもまた砕けない、
その双方がブツかり合った時一体何が起こるか?
この世に壊れないモノは二つ存在しない。
(もういい、止めろ――ッ!)
 今まで想像だにし得なかった、愛器の深遠なる忠節に
その主は転進の命を下す。
 己が死んでも、また別の誰かに仕えれば良い、
滅びさえしなければ “神鉄如意” の敗北にはならないのだ。
 だからもう止めろ、ソレはオレが受けるべきモノだ。
 そのシュドナイの想いか、宝具の耐久度が限界を超えたか、
それともやはり、片腕を犠牲にして生まれたスタンドパワーが凄まじ過ぎるのか、
覇炎が神鉄を突き破った。 







 グァッッッッッッッッ!!!!!!!!!





 手応えも苦痛も何もなく、一瞬を更に凝縮した時の極小点で、
シュドナイの姿は跡形もなく消し飛んだ。
 誰も視認出来ない雷速をも置き去りにするスピードの中
封絶の境界を突き破りそれでも減速せず、
沿岸を越え近海を抜け、最終的にはマラッカ海峡沖合数百qの地点に敲き込まれる。
 雲間を濡らす凄まじい海昇が海底火山の爆発が如き勢いで噴き挙がり、
直下型に割れた水面はそのままシュドナイの躯を海溝の深淵へと呑み込んでいった。
 着撃と同時に跳ね上がり、今ようやく地に落ちたサングラスが
カキリと小さな音を立てる。
 彼がいた痕跡はそれだけ、後は茫漠と拡がる破壊の大地を背景に、
初めから何も存在していないようだった。
「……」
 腕の切断面から残滓のように吹き出る血液、
もうそれ以上出血すらせずスタンドは掻き消え
承太郎も最後の力を使い果たしたように前のめりで倒れる。 
 傍に転がる左腕、どちらが勝者か解らないほど、
余りにも惨憺足る勝利者の姿がそこに在った。
 世が世なら、四肢切断の場合助かる見込みは殆どない、
それは救命医療の発達した現代であっても、戦場ならば同
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