第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#40
星魔の絶戦 千変VS星の白金FINAL〜Star Platinum The World〜
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切るのではなく “受け止める覚悟”
「受容」 ではなく 【受難】 の心構えである。
無論シュドナイも相手の攻撃を蒙る覚悟はした、
だがしかし、本当に無意識下制御不能の防衛本能上ではあるが、
あわよくば無傷で終結出来るという目算も在った。
逆に承太郎は最初から左腕を棄てる覚悟、
勝利の為に廃疾を厭わない決意、
この 『覚悟』 の質が明暗を分けた。
附随して生まれた勇気が勝敗を完全に決定づけた。
星耀赫灼。殉矜の聖煌撃。
流星の 『極 流 法』
【流 星 爆 裂 弾・覇 炎】
極流法者名−空条 承太郎
破壊力−SS スピード−SS+ 射程距離−C
持続力−C 精密動作性−SS+ 成長性−完成
“スタンドは精神の原動力”
この法則が此処まで顕著に出た例も珍しいであろう。
重傷を受けたからエネルギーが増大したのではない、
護るべきモノのために敢えて身を棄てる、
筆舌に尽くしがたい辛苦を堪え抜ける、
その人間としての高潔な 『精神』 が
能力を此処まで引き上げるコトを可能としたのだ。
他者の介在する余地のない、己のみを信じて闘う 『男の世界』
その最終局面に於いて、空条 承太郎は自らの本望から手を放した。
己よりも大事なもの、想いのままに我が儘に、
ただソレだけを傷つけないために自らの左腕すら差し出した。
その“覚悟” と 『勇気』 が暗黒の宇宙を照らす光明のように、
僅かに残ったスタンドパワーを極大まで燃え上がらせた!
「――ッ!?」
スタープラチナの右拳で、光芒天を劈く勢いで立ち昇る
“覇炎” の裡に、シュドナイは一人の少女の姿を垣間見た。
『神威召喚』 フレイムヘイズを守護する王の顕現で在るが如く、
流星に融け込む紅蓮、明らかに二つの存在をソコから感じ取った。
「――じゃあ、な」
今の今まで、身命と心魂を全霊でブツけ合った者に
対する言葉とは想えないほど、
微塵の名残もない声調で承太郎はシュドナイに告げた。
もう既に終わった事、過ぎ去りし追憶に向けたような告別だった。
焼き木が爆ぜるが如き感覚で、理解不能の喪失がシュドナイの抉れた胸を穿つ。
そし、て。
『――ッ!』
喚声も咆吼もなく、一抹の音響すらもなくスタンドの極拳が
シュドナイに差し向けられた。
戦闘の終結と云うよりは創世の原初が如き、絶対的な光景。
神々しき星耀に包まれ悠麗な微笑を浮かべるスタンドの貴公子。
恐怖も悔恨も苦痛すらなく、シュドナイの全存在を莫大なる覇炎が呑み込む。
バシュンッッッッ!!!!
本人の意図に反し
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