暁 〜小説投稿サイト〜
IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
25話『日常への帰還』
[3/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
のに……なんで四季の奴ばっかり活躍しているんだ!? それもこれも、黒式が役立たずなのが悪いんだ!!! 強いISが有ればボクだって……ボクならあんな奴よりも活躍できるはずなんだ!!!)

 秋八は心の中で絶叫する。

(倉持技研に相談しないとな……。あいつらだって、DEMに負けているって言うのは気に入らないはずだ。それに一夏の白式にあんな機能があったなら、ぼくの黒式にだってあるはずだ……)

 秋八は黒式のスペックさえアップすれば四季に負ける事は無いと考えている。自分と四季の差は所詮機体の差だけだ、と。その為にも現在の黒式のスペックを上げ、その上で白式と同じ様な機能を使えるようにすれば良いと考えていた。
 一夏が単なる盾ならば……自分が使えばもっと己に相応しい強力な武器が手に入るだろうと考えていた。

(……次は暴走した軍用機……そいつさえボクの手で叩き潰せば、ボクの力を示せるはずだ!!!)

 “ボクが考えた最強の追加武装”を持った黒式のスペック、己の持つ操縦技術と才能の前に撃墜される次に戦う敵の姿を夢想する。
 箒だけでなく多くの者に賞賛される自分の姿を。

(序でだ……あの屑も一緒に始末してやる。……その為にもあいつの戦闘データを見ないと……)

 整備室に向かう前に千冬に頼んで四季の戦闘映像を貸して貰おうと考える。“今度こそ”と考えている以上、秋八としても絶好の好機を逃すわけには行かない。

 ……そこで秋八は始めて獣騎士ベルガ・ダラスと聖機兵ルーンレックスを見ることになって、驚愕する事になるのだが……それはまた別の話である。……だが、これだけは言っておこう、秋八はSDガンダムの事は知らない。








 IS学園の保健室……

「……これって何だ?」

 そう呟いて意識を取り戻した一夏はルーンレックスを倒した後から何時の間にか持っていた物を眺めていた。白い玩具のような使い道の分からない機械……それを四季が見れば甲応えていただろう、『デジヴァイス』と。

 何時の間にか手の中に有った使い方の分からない玩具のようにも見えるそれは何処か大切な物にも思えてくる。

『私と君を繋ぐものだ、我がパートナーよ』

「っ!?」

 突然聞えてきた声に驚いて周囲を見回すが誰も居ない。明らかに女性では無く男性の声……それも殆ど男の居ないIS学園に於いて聞き覚えの無い声だ。

『此処だ。私は此処にいるぞ』

「うわっ!」

 一夏の手の中に在る機械の液晶画面からホログラムのように現れている半透明の小さなクレニアムモンの姿に驚愕を露にする一夏だが、そんな一夏の反応に思いっきり落ち込むクレニアムモンの図。

『……其処まで驚くような事か?』

「い、いや、ほら! 行き成り出
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ