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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
24話『二人の聖騎士』
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わぁぁぁあ!!!」
「……其処まで驚くか?」
直視した瞬間驚きの声を上げる一夏の姿に若干声の主の声のトーンが下がる。……まあ、その反応も無理は無いかもしれない。髑髏をモチーフとした黒い甲冑を身に纏った漆黒の騎士が巨大な双刃の剣と盾を持って自分を見下ろしていれば誰だって驚くだろう。
「お、お前は!? それに此処は!? オレはさっきまでアリーナに……」
「この場所について詳しい事は私から説明するより相応しい者が居るだろう。故に私から教える事が出来るのは私自身の事についてだけだ」
黒騎士はそこで一旦言葉をとめる。
「我が名は『クレニアムモン』。ロイヤルナイツの一角を担う者だ」
「クレニアム……モン? ロイヤル……ナイツ?」
突然の専門用語に戸惑う一夏だが、分かったのは目の前の騎士の名前だけだ。
「残念ながら長く会話している暇は無さそうだ。何れ君とはゆっくりと話をしよう。今は……」
クレニアムモンは地面に剣と盾を置き、一夏へと片手を向ける。
「私に力を貸してくれないか? 私と共に二つの世界を救うために、君の力を借りたい。君の弟とその仲間達が我が同胞達と共に戦っている様に」
「同胞と共にって……四季の事なのか?」
「その通りだ」
秋八では無く直ぐに四季の名前が浮かんで来た理由は分からない。だが、クレニアムモンは一夏の言葉を肯定する。
「力でも何でも貸してやる。……それで何かが守れるって言うならな」
一夏は差し出された手を取る。目の前の相手が何であっても、それは関係ない。誰かを守れる力が有るなら……。
「悪魔と相乗りだってしてやる」
―グサッ―
クレニアムモンの胸に一夏の言葉が突き刺さった。……堅牢なブラッククロンデジゾイドでも流石に言葉の刃から精神を守ってくれなかったようだ。
「え? お、おーい……」
暗い雰囲気で膝を抱えて落ち込んでいるクレニアムモンに思わず声をかけるが……
「……悪魔。ふふふっ……私は聖騎士なのに、ワクチン種なのに」
色々と気にしている様だった、外見について。『スカルナイトモン』やら『ダークナイトモン』やら似たようなモチーフの悪の騎士と時折間違われるようになってからは本気で気にしている様だった。本人……と言うか本デジモンは寧ろ忠実で誠実な聖騎士である。断じて悪の騎士などでは無い。
落ち込んだクレニアムモンを一夏が励ましていると、一夏の意識が何時の間にかアリーナへと戻る。
先ほどまでの事が難だったのかと疑問に思っていると、何かのスイッチが入ったように今まで動かなかったはずの白式が動く。
「こ、これって?」
失われていたSEの回復と同時にクレニアムモンの色が混ざり
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