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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
24話『二人の聖騎士』
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「オマケだ!!!」

 最後にシールドバンカーを叩きつけ、アリーナ内まで押し戻す事に成功する。そんなルーンレックスを追って四季もまたアリーナに再突入する。

「……ヒーローみたい」

 そんな助けられた少女の呟きなど気にとめる事も無く四季の意識はルーンレックスだけに向けられていた。








「っ!?」

 アリーナに戻った瞬間、ヴレイブの姿が通常の元に戻ってしまう。

『今のドラゴンズ・ロアでエネルギーを使い果たしたようだぞ』

「しかも、もうSEがない」

 辛うじてヴレイブの展開を維持している事だけは出来るが、既に戦うだけの力は残されていない。

「どうやらこれまでの様だな……」

 流石にもう再生能力も働かないのだろう、全身の装甲がボロボロになりながらも健在なルーンレックスの姿があった。

「貴様を始末し、この脆弱な体を捨て……再び聖機兵へと戻る時だ!」

「くっ!」

 ルーンレックスの姿を見据えながら四季は必死に逆転の一手を模索するが、現状では一つしか思い浮かばない。…………デュナスモンのリアライズ…………。

 現実世界に於いて、デジモンの持つ力は最も戦闘力の低い成長期の段階でも戦車に匹敵するだろう。
 完全体……究極体への過程として見られる進化段階では有るが、“完全”の名が示すとおり、戦う為に完成した完全なる姿である。現実世界での攻撃力は核兵器にも匹敵する力を持つ。
 そして、それらのデジモンの進化段階において数えるほどしか存在しないのがデジモンの進化の最終段階である『究極体』である。
 デュナスモンは究極体の中でも上位に位置するデジモン、弱体化しているルーンレックス相手には十二分に対抗できる。

『どうやら、他に手段は無さそうだな』

「悪い、この先どうなるかは分からないけど」

『気にするな』

 混乱の中にあるとは言えこんな場所でデジモンを呼び出す事に対するリスクを考えるとデュナスモンに対して申し訳なさを覚えるが、現状でルーンレックスに対抗する手段は四季にはそれ以外に残されていない。完全に人造クロンデジゾイドの精製が成功した事が仇になった。

「死ね!」

「リアライズ……」



『止めろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』



 ルーンレックスがニードルを振り下ろそうとした瞬間、四季がデュナスモンをリアライズさせようとした時、巨大な盾を構えた一夏がルーンレックスへと突っ込んできた。

「なに!?」

 一夏の構えた盾にニードルを受け止められた事に驚愕を浮べるルーンレックス。

「一兄……?」

『あの盾は、我が同胞『クレニアムモン』の魔盾アヴァロン』

 デュナスモンが一夏が構えた盾を見てそう呟
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