未来へのミチシルベ 中編2
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ラギ、アキザワ、サクラはハルカゼの車に乗った。
車は走りだし、目的地に着くまで外の景色に顔を向ける。
「それで、あのあとはどうなったんだ? 」
少しすると、急に聞いてきた。
「あのあとって、大会の後か? 」
「そうだ」
「…………まあ、色々あって、皆で帰った」
つい先週の事を思いだし、あまり話したくないので、詳しい事は省いて答える。なぜって?恥ずかしいからに決まってんだろ。
「やっぱり、最終的にはそうなったんだな。じゃあ、お前の心臓は別の人の心臓ってのは分かったんだな? 」
「…………知ってんのかよ。ハルカゼから聞いたのか? 」
「いや、薬を見せてもらった時に気づいた」
それであの反応だったわけか。
「事実を知っても、目を背けなかったんだな? 」
「…………まあな」
「いや、アンタかなりの時間逃げてたわよ」
「サガすのタイヘンだった……」
待て。ここでそんなことを言うのかよ?鬼かお前達?そんでセシリア。お前はなんとなくで着いただけだよな?
「たくっ、カッコつけてんじゃないわよ」
「うるせえよ。あん時はしょうがねぇだろ」
「どうだか?それともなに?アンタはメンタルが弱いってわけ? 」
「んなわけねぇだろ。お前こそ、誘拐された時に俺の事を呼んでたじゃねぇか。お前の方こそ、案外弱いんじゃねぇのか? 」
「っ!…………へー?そんなことを言うよね?いいわ。明日覚悟しときなさい」
「お前は何をする気なんだよ!? 」
「フタリトモ…………オちツいて」
セシリアが仲介に入ったことで、この話は終わった。
「ひとまず、無事でよかったな。あー、それと三人共。一人抱え込まず、ちゃんと仲間を頼れよ?一人じゃ出来ないことだって多いんだからよ」
「へいへい」
「…………分かりました」
「ワカッタ………」
「本当に分かってるのかお前達…………」
サオトメは呆れたようにため息を吐き、車を走り続ける。しばらく走っていると、目的地に着いたのか駐車場に入っていく。
「デッケー。俺、てっきり小せー研究所だと思ってたぜ」
「研究所というだけはあるな」
「本当に研究所だったんだね」
「本当にね」
「ウン」
「出任せじゃねぇらしいな」
「なんか皆して僕の事を悪く言うな〜。まあ別に気にしないけど。とにかく着いてきて」
ハルカゼに案内され、研究所の中へと入っていく。そして受付の所へと向かい、なにやら手続きをしているようだ。
「気になってんだけどよー。なんで入り口が二つに分かれてんだ? 」
気になっていたのか、ヒメラギが疑問を口に出した。確かに、受付を挟んで入り口が二手に分か
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