暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
ながもんの仲直り大作戦!
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に返した。さて、何を作った物か……。




 翌日の午後、エプロン姿の長門が執務室にやって来た。黄色の布地で胸元にヒヨコと『PIYOPIYO』のプリント。正直普段の凛々しい長門からはかけ離れた可愛らしいデザインの物だったが、そのミスマッチが逆に斬新で思わず吹き出した。そしたら顔を真っ赤にした長門に殴られかけた。危ない危ない、死ぬかと思った。

「なっ、そんなに笑わなくても良いだろう!」

「すまんすまん、あんまり普段の格好から想像も付かない姿でな。……いや、似合ってるぞ?保育士とか寮母さんだって言われたら違和感ねぇもの。」

「む?……そ、そうか…。」

『嫁ではないのか……』とボソリと呟く長門。聞こえてるぞ、ぽんこつビッグセブンめ。

「それで?今回は何を作るのだ?」

「陸奥が苺が好物だって聞いたんでな。『苺のミルフィーユ(ミルフイユ)』を作ろうと思う。」

「ミ、ミルフィーユか……。食べた事はあるが、作るのは難しそうだな。」

チッチッチ、長門よ。ミルフィーユじゃあない。ミルフイユだ。発音の違いでエラい事になるから気を付けろよ?

ミルフイユとは、ミルが1000、フイユが葉っぱを表す物で、重なりあうパイ生地が葉の重なったような見た目から名付けられたスイーツだ。だが、ミルフィーユだと本場フランスではエラい事になる。

フィーユが葉っぱではなく幼い娘……つまり幼女を示す言葉なのだ。なので、うっかりミルフィーユを食べたと言うと、幼女を1000人食べた(意味深)と勘違いされ、下手すると『お巡りさんこいつです』状態だ。…似たような話にシュークリームがある。フランスではシュ・ア・ラ・クレームというのが正しい発音だが、シュークリームと言うとフランスでは靴墨の事だ。重ねて気を付けよう。

「な、成る程……言葉とは難しい物だ。」

「世界一難解な言語は日本語だと言われてるらしいがな。……っと、そんな話は置いておいて、さっさと作っていくぞ。」

その1.カスタードを作る。

「まずはパイ生地の間に挟むカスタードだ。こいつはシュークリームに詰めたりするカスタードクリームよりもしっかりとした物にしないといかんからな。」

「成る程、トロトロのクリームではダメだという事だな?」

「そう言う事だ。んじゃ、材料出すぞ。」

※分量6切れ分

・卵黄:4個

・グラニュー糖:100g

・コーンスターチ:35g

・牛乳:400ml

・バニラオイル:大さじ1(またはバニラエッセンス数滴)

 まずは常温に戻しておいた卵を卵黄と卵白に分けて卵黄をボウルに。今回は卵白は使わないからな、ジップロック等に入れて冷凍しておけばある程度は保存も利くぞ。卵黄にグラニュー糖を加えて粉っぽさが無
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