その女、露出狂につき(後編)
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「あ、ごっちそうさっまが〜きっこえない〜♪これもの〜んで〜?にゃはははは♪」
あれから30分、注ぎつ注がれつ飲んでいたら既にボトルワインは6本空いた。俺もザラも飲んではいるが、半分は間違いなくポーラの胃の中だ。
「あ゛〜……暑い、服が邪魔〜!」
酒を飲んで血行が良くなって暑く感じたのか、ポーラが着ていたシャツの前をはだけさせる。瞬間、目に飛び込んで来たのは2つのたわわに実ったメロンだった。
「あ!こら、ポーラ!止めなさいって!」
「あぁ、そんなに焦らんでもいいよ。とりあえずシャツが破けたりするといかんからな、しばらくほっとけ。少し酔いが冷めたら優しく閉めてやってくれ。」
「え、提督……焦らないんですか?」
この程度で焦っていたら、この飲兵衛だらけの鎮守府で提督なんてやってられんよ。脱ぎたがる奴、絡み酒の奴、泣き上戸に怒り上戸、精神が幼児化するやつまでいるからな……って、こいつは君らの先輩だったか。まぁとにかく、この程度のトラブルなんざ日常茶飯事、ケンペイ=サンもこの位じゃ飛んでこなくなったしな。それに、俺も目の前でいきなりおっぱい見せつけられて慌てふためく程ウブじゃあねぇってことさ。
「一応これでも妻帯者だからな。その程度じゃ驚かんわ。」
寧ろ風呂上がりに半裸で彷徨くウチの嫁を何とかしてくれ、と言いたい。
「あ〜、涼しくていい気持ちぃ♪」
ポーラは自分があられもない姿になっているとも気付かずに(?)、気持ち良さそうに白ワインのグラスを傾けている。
「さて、歓迎会にパスタ1皿だけってのもな。ザラ、何か食べたい物とかあるか?」
「え、ザラですか?……うーんと…あ!出来たら冷たいパスタが食べたいです!」
冷製パスタか。確かタコが有ったっけな……よし、タコを使った冷製パスタと行こう。
《タコと青じそのジェノバ風スパゲッティ》※分量2人前
・スパゲッティ:160g
・茹でたタコ(足):150g
・青じそ:30枚
・トマト:1/2個
・にんにく:1片
・松の実:大さじ2
・粉チーズ:大さじ1
・塩:小さじ1/3
・胡椒:少々
・オリーブオイル:大さじ4
ジェノバ風ってのはすなわち、前にローマやイタリア達にも作っていたジェノベーゼの事だ。ジェノバってのはイタリアの都市の名前で、その辺りではパスタソースにバジルを大量に使うのが特徴なんだ。今回はバジルではなく冷製パスタに合わせて更に爽やかに仕上がるように青じそを使った和風ジェノベーゼだがな。
タコは食べやすい大きさに削ぎ切り、トマトは1.5cm角の角切りに。スパゲッティは袋の表示通りに茹でて冷水に取って〆てやり、ザルに上げて水気を切る。
青
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