REY
レイ 前編
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
に出ようとしたところで、レイナさんに呼び止められる。
「アマネさん。最近のカグラ君は、本当に楽しそうにしていました。無意識でしょうが、あなた達と一緒にいることが嬉しいのだと思います。
だから、これからも仲間でいてくれますか? 」
「…………当然です。パートナーですから」
「……本当に、ありがとうございます」
お礼に対して笑って答え、玄関の扉を開けようとした所で、ふとあることが頭に過った。
「…………レイナさん。一つ、いいですか? 」
「?なんですか? 」
「意味分からないことかもしれませんが、カグラ君がカグラ君じゃなくなった事ってありますか?例えば、言動や行動が全く違うとか」
その言葉を聞くと、驚愕の表情をする。心当たりがあるのだろう。
「…………一度だけ、あります。けど、その一度だけです。もしかして、アマネさんは何か知っているんですか? 」
険しい口調で聞かれ、よっぽど重要なことだと思った。
「…………ちょうど、昨日です。昨日の試合中に、人が変わったかのような感じになりました」
「…………そうですか。皆さんには危害はありませんでしたか? 」
「直接的被害はありませんでしたが、相手チームの機体を痛めつけるような戦いはしてました」
「やはりそうですか…………アマネさん。あなたはこう考えていますか?レイ君は二重人格者じゃないかと」
こちらの考えを見透かしたかのように言われた。まさにその通りなので、すぐに頷いて肯定する。
「そうですか…………ですが、詳しい事は私も分かりません。しかし、もし知りたいというのなら、レイ君と一緒にもう一度来てください。その時に、あることを教えます。もちろん、レイ君の同意の上で」
「…………分かりました。わざわざすいません。介抱してもらったり、話を聞いてもらったりして」
「いえ、大丈夫です。アマネさん。レイ君を頼みましたよ」
「はい…………! 」
返事をして外に出て、すぐにカグラ君の事を探す。気を失う前に、彼が進んでいったであろう道を走る。
「カグラ君………! 」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ