暁 〜小説投稿サイト〜
バーベキュー
第五章
[1/2]

[8]前話 [1] 最後
「だからね」
「どんどん食べるんだ」
「美味しいからね」
「お腹一杯食べるんだぞ」
「うん、朝早くお家出てここに来て」
 萌葉は大好きなカボチャが焼いたところを食べて言った。
「山道を歩いて」
「こうしてバーベキューを食べてな」
「とても楽しいでしょ」
「うん、石も拾えたし」
 あの紫の丸い石の話もした。
「よかったわ」
「いやいや、まだ終わりじゃないぞ」
「まだお昼よ」
 両親もバーベキューを食べつつだ、その萌葉に話した。
「午後はアスレチックだからな」
「その時はちゃんとスパッツを穿くのよ」
「あれっ、スパッツって」
 スパッツと言われてだ、萌葉は母に聞き返した。よく焼けた肉を食べながら。
「持ってきたの?」
「ええ、そちらはね」
「そうだったの」
「だって萌葉ちゃんその服を来て着たでしょ」
 水玉のワンピースのスカートをというのだ。
「だからね」
「持って来たの」
「そうだったの」
「アスレチックというか運動はスカートでしたら駄目でしょ」
「うん」
「見えちゃうからね」
 何が見えてしまうかは言うまでもなかった。
「女の子はそうしたことを気をつけないと駄目だから」
「だからよね」
「そうよ、だからスパッツを持って来たの」
「そうだったのね」
「じゃあいいわね」
「うん、スパッツを穿いて」
「アスレチックに行くわよ」
 午後はというのだ。
「そうするわよ」
「わかったわ」
「晩御飯はカレーだぞ」
 耕太はまた言ってきた。
「いいな」
「あっ、カレーなの」
「そうだ、カレーライスだからな」
「そうなのね」
 萌葉はカレーライスが大好物だ、だからそう言われて自然と笑顔になった。バーベキューも楽しみながらそちらでも笑顔になっているが。
「私凄く楽しみ」
「こうした場所で食べるカレーも美味しいのよ」 
 円香も娘に話す。
「バーベキューと一緒でね」
「そうなの」
「ここで炊いて作って食べるから」
 そのカレーをというのだ。
「楽しみにしていてね」
「うん」
 萌葉は母に笑顔で答えた。
「凄くね」
「それじゃあまずはだ」
 耕太は自分もだ、網の上にバーベキューの串を置きつつ話した。
「バーベキューだ」
「これを食べて」
「そしてだ」
 それからもというのだ。
「ちゃんとなおしてな」
「食べた後はね」
「それもしてだ」
「奇麗にしてからね」
 両親は萌葉にこのことを言うのも忘れなかった。
「行くぞ」
「お掃除の後でね」
「うん、私もお掃除するわね」
 萌葉は笑顔でだ、両親に答えた。そしてまたバーベキューを食べた。外で家族と食べる肉や野菜は彼女にとって忘れられない味だった。
 それでだ、午後のアスレチックもカレーも楽しみ風
[8]前話 [1] 最後


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ