第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
W 〜この街のW・これで決まりだ〜
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の衝撃が身体を襲うだろう。
最悪、身体を貫き、そして・・・・・・
照井の脳裏に蒔風の貫かれた腹部が思い出される。
それに恐怖することは恥ではない。
しかし、照井はそんな自分が許せなかった。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
ガゴンッッッ!!!!!!!
咆哮をあげながらも、地面に頭を思い切り叩きつけられるアクセル。
そしてアルティメットドーパントは幾度も幾度も、アクセルの頭を潰していく。
そしてそれが何度か目になった時、アルティメットドーパントの頭にガスッ、と何かが当たった。
それは拳ほどの大きさをした石だった。
アルティメットドーパントが飛んできた方向を見ると、そこにはその場から今にも逃げ出しそうな感じで、それでいて絶対に逃げないという覚悟がある顔をした亜樹子だった。
亜樹子は何も言わない。
きっと言おうとしても言葉など出ないだろう。
だが、それでも
彼女の意思は、言葉に出さずとも伝わるものだった。
否、言葉にしないからこそ伝わる想い。
それは言葉にした瞬間に、陳腐な物に聞こえてしまう、そんな思い。
それを見たアルティメットドーパントがゴトンッ、とアクセルを手放し、亜樹子へと向かう。
亜樹子はその場から一歩たりとも下がらず、アルティメットドーパントを見据えて立つ。
そしてそいつが目の前に来て、亜樹子の姿がその影に包まれる。
ゴォウ!!!と拳が降りあげられて、亜樹子が目を瞑る。
そしてそれが振り下ろされて
「貴様、何をしている」
その腕をアクセルが後ろから掴んで止めていた。
「ぬ、オオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」
アルティメットドーパントの身体を思いっきり振りかぶって投げ飛ばすアクセル。
アルティメットドーパントは全くダメージを受けずに着地する。
「欠片」は痛みなど感じない。
ただ、怯みはするだけである。
そしてもしアルティメットドーパントが生身の人間が使用者だったら、その右腕に痛みを感じただろう。
「竜・・・君?」
「心配をかけたな、所長。だがもう大丈夫だ」
「だ、大丈夫って・・・・」
「頭から少し血が抜けてな、スッキリした。もうゴタゴタ悩まん」
そう言ってアルティメットドーパントに向かうアクセル。
その背中に亜樹子が叫んだ。
「待ってよ!!あのドーパントって竜君以上の力を持ってるんでしょ!?だったらここで引きつけて、時間稼ぎをすればいいじゃん!!倒さ
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