暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
W 〜この街のW・これで決まりだ〜
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、二人の身体が後方へと吹き飛び、巨大な岩にぶつかる。


Wがフラフラと、蒔風が手をプラプラと振りながら立ち上がって言った。



「野郎・・・・・ダメージ無視しやがった・・・・・」

『そのまま押してはいけないのかい?』

「「奴」の方が基本値は高い。押し切るのはよほど調子のいい時か、「奴」を弱らせた時だけだ」



「奴」が地面に唾を吐きながらこちらに向かってくる。
それに対してうんざりしたように蒔風が叫んで走った。



「いちいちいちいち・・・・厄介なんだよお前は!!!!!」



ドゴウ!!!!



蒔風の拳が放たれる。
だが今度は顔面に放たれたそれを「奴」は思いっきりのけ反って避ける。


《サイクロン!トリガー!!》


そしてその空を見上げる「奴」の視界に、緑と青に半身色分けされたライダーの姿が現れる。


サイクロンによって連射が可能となったトリガーマグナムを「奴」に放ち、その銃弾が「奴」の上半身に向かってくる。
だが「奴」は蒔風の襟を掴んで自分の身体にかぶせてそれをガードしようとする。

しかし、蒔風もそのまま受けるほど迂闊ではない。
即座に身を捻って「奴」と上下を入れ替わり、蒔風が下、「奴」が上となり、向き合って地面に倒れる。



「奴」の背中に風の弾丸が十五発程命中し、そこから黒い影が血のように散るが、「奴」はそんなことはお構いなしに蒔風の頭を掴んで、思いっきり頭を振りかぶって頭突きをかます。



ゴッ!!!ガゴンっ!!!



まず「奴」の額が蒔風の頭に当たり、そしてその勢いでさらに地面を衝突する。

ガゴバンッ!!!!!!





蒔風の頭を中心に地面が窪み、ひび割れる。
正面と高等部の二段構えの衝撃に、蒔風の頭蓋骨の中が揺れ、意識を一瞬で脳味噌から消失させる。



《ヒート!トリガー!!》



と、そこに蒔風の頭を跨ぐようにWが着地し、「奴」の額に向けて高熱の弾丸をぶっ放した。
「奴」は瞬時に手のひらでそれを受けたが、それでも弾丸に押されてその体が後方に押し出される。


その「奴」にWは追撃をやめない。
炎の銃弾を放ちながらトリガーメモリを抜き、マグナムにセットして、マキシマムドライブを発動させる。


《トリガー!!マキシマムドライブ!!》



「『トリガーエクスプロージョン!!』」



ドゴォ!!!!!



炎の柱のような砲撃が放たれ、「奴」に迫る。
「奴」も波動砲を撃ってそれに対抗する。


砲撃と砲撃とがぶつかり合って、中間点でせめぎあう。
そこに蒔風が頭を振って立ち上がり、腕を構えて竜を放つ。


「土惺
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