アニヲタ比叡の優雅な?休日・2
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のチェックに?」
「コラボ?」
何の事やら?という顔の比叡に、能代は愕然とした顔をしている。
「あれ、知らなかったんですか!?ウチの鎮守府じゃないですけど、艦娘のイメージアップに一般企業とタイアップして広告作ったんですよ?」
「あ、あ〜……確かそんな話してたような、してなかったような…?」
比叡以外の艦娘もいる所でも大々的に発表されていたのだが、この寝坊助は立ったまま寝ていて、夢心地に聞いていたので記憶に無かったのだ。
「あっれー?比叡さんも来てたんですか?」
「まぁ、あれだけ大々的に出されてたら……ねぇ?」
「酒匂だったら恥ずかしくてぴゃああぁぁぁっ!てなっちゃうよ。」
どうやら、姉妹全員揃ってコラボ商品のチェックに着ていたらしい阿賀野型姉妹と遭遇した。
「……え?私もコラボ商品あるの?」
「コラボ商品というか……広告塔になってますよ?比叡さん。」
「え゛っ。」
矢矧の指差すその先には、風に翻る凛々しい(他の鎮守府の)比叡の姿が。そう、比叡の写真はのぼり旗に起用されて店の前に大量に飾られていた。
「ひっ、ひえええぇぇぇぇぇぇ!」
比叡、この日ニ度目の大絶叫である。
「ううぅぅぅ、恥ずかしい……。」
顔を真っ赤にして自転車を押しつつ、阿賀野達と歩みを進める比叡。結局叫んだせいで居たたまれなくなり、からあげクンだけ買うとそそくさとローソンを後にした。
「アハハ……、あの様子じゃあ当分あそこのローソンは使えませんね。」
苦笑いしながら能代が比叡を慰めている。
「でもでもぉ〜、比叡さんのお休みの過ごし方阿賀野は好きだなぁ。」
比叡同様からあげクンを買っていた阿賀野は、早速歩きながらパクついている。
「それは阿賀野姉ぇが普段からだらしないからでしょっ!」
痛烈なツッコミを入れているのは矢矧。ホットコーヒーのカップに口を付けつつ、だらしない姉にツッコミを入れるという何とも忙しない事をしている。その言い方だと比叡もだらしないと発言しているように聞こえる事は黙っておこう。
「でもさ〜、色んなコンビニの食べ物買って、食べ比べしながらテレビ見て、おしゃべりするのって楽しそうじゃない?」
コロッケにかぶりついている酒匂の発言を聞く比叡は、確かに楽しそうだと思う。アニメ見ながらの女子会……良いかも知れない。
「じゃ、じゃあ私の部屋で一緒に見ます?アニメ。」
「「「「え、いいの?」」」」
息ピッタリ、といった感じで阿賀野達が答える。そんな四姉妹の呼吸に嘗ての自分達を重ねながら、比叡は微笑んだ。
「よ〜っし、気合い、入れて!行きます!」
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