暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
■卵料理……食べりゅ?・2
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んだその聞いただけで涙が出てきそうな悲しい名前の同盟は。何となく参加メンバーは解るが、知らない方がいいような気がする。龍驤は怒りを露にした顔で、瑞鳳は絶望したような顔で小刻みに震えている。

「まぁまぁ、胸のサイズなんざ女の魅力の一部に過ぎねぇさ。ほら、キッシュが焼き上がるまでこのサラダでも摘まんで機嫌直せや。な?」

「サラダて、ただ茹で玉子と野菜と……この細いのはサラミか?混ぜただけやんか……んん!?」

 ぶつくさ言いながら一口サラダを食べた龍驤の目が大きく見開かれる。

「ど、どうしたんです龍驤さん!?」

「まさか凄く不味いとか!?」

 おいおい、失礼な。ウチは不味いモンだけは出した事ねぇのが自慢なんだぞ?

「サラダの具材は到って普通や……まぁ、サラミ入っとるからどっちかと言えばツマミ向けやけど…このドレッシングは何や!?クリーミーで爽やかなんやけど、仄かな苦味があんで!?」

 そう、そのサラダの具材には大した目新しい物はない。だが、ドレッシングに秘密あり。そこに気付くとは、中々やるな龍驤。
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