暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
贖罪-エクスピエイション-part1/半妖精の憂い
[3/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ーやウエストウッド村の子供たちは別室で待機している。
ムサシもサイトたちを待っている間、ヤマワラワの相手をすることにした。ヤマワラワは好奇心旺盛な傾向があり、城の中であまりうろうろされると怪しまれることを考慮しての配慮だ。また、怪我人に至っては地下水が適当にクルーの一人の体を借りて治療魔法をかけているとのことだ。モンモランシーも手伝っており、レイナールとマリコリヌも、不満をこぼしつつもムサシと共に子供たちの相手をさせられている。
ヘンリーは元々アルビオンから迷い込んできた敵国の兵士で、今は事情聴取を受けている。
「ルイズたちから話は伺っております。ウェールズ様たちに力を貸してくださったそうですね。その節は本当にありがとうございました」
かつてウェールズ皇太子と共にレコンキスタに反抗した炎の空賊たち。アンリエッタにとって、彼らは愛する人を支えてくれた大恩人であった。一度会ってぜひ礼を言っておきたかった。
「なに、わしらは自由を脅かすあのクソッタレ共が気に食わなかっただけよ!」
「全くじゃ、聖地を目指すだの、ハルケギニアを一つにするだの、結局は小山の大将になりたがっていたクズの集りじゃったからのう」
「あのクロムウェルとかいう奴をこの桃髪の嬢ちゃんと一緒にぶちのめした時はスカッとしたわい!」
三兄弟船長たちはガハハハ!と、まるで宴会席のおっさんのような笑い声を上げた。
(やっぱ強烈だな、このおっさんたち……)
ウェールズという前例はあるが、それでも女王相手にいつも通りの態度の彼らにサイトは苦笑いした。
「ちょっとあんたたち、陛下に対して無礼じゃない!」
ルイズはあまりに無礼な態度を隠しもしない彼らに怒鳴る。本来なら、たとえ義賊でもこのような場に空賊である彼らを招き入れるのは本来ならあり得なかったが、アンリエッタが是非とも会いたいと、他の貴族たちの反対を押し切って謁見の間に招き入れたのだ。
「よ、よいのですよルイズ。私は気にしてないわ」
アンリエッタは口ではそういい、確かに怒ってはいなかったが、強烈なキャラクターを見せたガル船長たちに若干圧倒されていた。
「しかし、あのレコンキスタの総帥にして、アルビオンの神聖皇帝を名乗ったクロムウェルを討伐したとは驚きました。これでウェールズ様に力添えをしたアルビオンの旧臣たちや国王陛下、そして民たちも安らかに眠れることでしょう」
アンリエッタは先ほどまでルイズたちの口から明かされた、異形の存在に化けたクロムウェルを倒したという事実に、死を喜ぶという意味では不謹慎かもしれないが、諸悪の根源と思われる者が彼らの手で裁かれたことを聞いて、どこか心が晴れやかになったところがあった。
「…いえ、それはまだわからないと思います」
しかし、ルイズは首を横に振ってアンリエッタに言った。
「ルイズ、どういう
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ