暁 〜小説投稿サイト〜
落ちこぼれの成り上がり 〜劣等生の俺は、学園最強のスーパーヒーロー〜
番外編 生裁戦士セイントカイダーll
第3話 巡り巡って
[3/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
「……剣淵さん。船越君なら、平中さんの事務所よ」
「そ、そんなぁ〜っ! 大路郎様に嫁ぐために、この大学まで参ったといいますのにっ! またしても花子様のところへっ!? あんまりですぅ〜っ!」
「そ・う・よっ! なんなのよもうっ! 私達を差し置いて、平中さんと二人きりで事務所だなんていい度胸じゃないのっ! 一緒の大学に入れるように勉強も見てあげたっていうのにぃっ! もう泣き付かれたって、レポート手伝ってあげないんだからっ! もう知らないっ!」
ある一人の人物のことで、二人の美女が憤慨したり泣きわめいたりしている……のか? なんだ、なんなんだこの状況は。
……だが、「船越」という名前は聞き覚えがあるな。確か、会長と副会長がその人物について、いろいろ言っていた記憶がある。
確かセイントカイダーの主題歌を歌った人だったんだよな? 俺は去年のライブには仕事が山積みで行けなかったから知らないのだが。
舞帆先輩が怒ってるのは、その「船越」という人のことなんだろうか。
だとしたらその人も、この城巌大学に通っていると見て間違いないのだな。
……そういえば、「一番最初にセイントカイダーに変身した人間」の所在について聞こうとした時から、彼女は今みたいに苛立っている様子だった。
――まさか、舞帆先輩の言う「一番最初にセイントカイダーに変身した人間」……すなわち、初代セイントカイダーというのは……!?
「あの、舞帆先輩。その事務所というのは?」
「芸能事務所の『
651
(
ムゴイ
)
プロダクション』よっ! それが何っ!?」
「あ、いえ、なんでもないです……どうも……」
初代セイントカイダーを捜し出す手掛かりを得た俺は、「ありがとうございました。失礼します」とだけ言い残し、怒り狂ったり泣き崩れたりと忙しい美女二人を完全放置して、そそくさと城巌大学を後にする。
もう少しスマートに出発したかったな……現役ヒーローなんだから。
「651プロダクション」といえば、新人アイドルがブレイク中ということで、最近話題に挙がっているという話を聞いたことがある。
舞帆先輩よりも先にセイントカイダーに変身していたという人物が、本当にそんなところにいるのだろうか?
今考えても答えなんて出ないのはわかってはいるが、それでも気になって仕方がなかった。
セイサイラーで街を行く俺の視界には、様々な有名スポットが入り込んでくる。
近頃、「文倉ひかり」という超美人な新任院長が就任したことで有名になり、「聖母が経営する保護施設」と謳われている「加室孤児院」。
若手社長の「笠野昭作」と天才パイロットの「桜田寛矢」、そして敏腕秘書の「田町竜誠」という、三大イケメンエリートを擁しているために
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ