暁 〜小説投稿サイト〜
落ちこぼれの成り上がり 〜劣等生の俺は、学園最強のスーパーヒーロー〜
番外編 桜田舞帆の恋路
最終話 譲れない想い
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ったけどね。ふふっ!
あと、剣淵さんはこのパーティーで船越君に告白する気でいたみたいだったけど、今回は見送ることになったらしい。
せっかく綺麗な着物姿でのおでましだったのに、もったいないなぁ。
というのも、決闘でハッキリ「勝利」できなかったから、まだ船越君に告白するには強さが足りないと判断した……からだそうよ。
彼女とのライバル関係は、これからもずっと続いて行っちゃうような気がするわね。
……そして、パーティーの最後には彼女にこう言われたわ。
「真に大路郎様を愛するならば、ご自分の気持ちからだけは――逃げないでください。舞帆様」
その言葉は、私の胸に強く刻まれた。
決して揺らいではいけない、守らなければいけないこと。
それは、「自分の気持ちに嘘をつかない決意」。
船越君の傍にいたいなら、彼の気持ちを大切にして、守らなくちゃいけない。
――いつか、彼と身も心も通じ合う日が来ると、願うなら。
それを教えてくれた彼女に、私は感謝したい。だから、ありがとう。剣淵美姫さん。
そして、船越君。今まで、素直じゃなくてごめんなさい。でも、これからは……そう、もっとあなたに優しく――
「それにしても、戦闘服が破けた時のお前、色っぽかったなぁ。不覚にもドキッとしちゃって――」
「ふ、ふ、ふ、船越君のバカァーッ!」
「あだっ!? す、すまん冗談だ冗談! あぶねっ! サーベルはナシだろサーベルは!」
――させなさいよぉ〜っ! いい雰囲気、台なしっ!
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