22話目 古代の生命2
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「可能性はあるかと……さて、セキイシ様。我々はあの子供と戦闘になるかも知れません。もし戦闘になった場合は、戦いながらこの施設を派手に壊して逃げ道を作りますので、どうぞ先にお逃げ下さい」
オコトの言葉にドクター・セキイシが答える。
「そうかい? 悪いねえ。部下を残して1人逃げることは、あまりしたくないけどねえ」
オコトが言葉を返す。
「セキイシ様は、これからもリザレクションに必要なお方、そのくらいは当然ですよ」
「そうかい? そう言ってもらえると嬉しいねえ……さて、私は戻るとするよ」
そう言い残し、ドクター・セキイシは階段を下っていった。
ドクター・セキイシが階段を下りたのを見送ってから、オコトが口を開く。
「セキイシ様は本当にできた人間ですね。セキイシ様の下について正解でした」
「本当ね。まあ、ドクター・セキイシの下でなくとも、リザレクションはまともな人間が多いけどね」
「まともじゃないのはフェニックスだけですよ。そういえば1ヶ月くらいも前の話ですが、フェニックスの奴ら、ラッキーを強奪しようとして逮捕者が出たらしいですね」
「その話は知ってるわよ。しかも、ラッキーの強奪っていうのも何か思いつきだったらしいわね。研究にどうしても必要だとかそういう事じゃなく、なんか生きる力を分け与えるラッキーを観察すれば新たなアイデアが生まれるかも、的な」
「なるほど、その計画性の無さ、野蛮さ、頭の悪さ、まさにフェニックスらしいですね。無計画な作戦に駆り出された戦闘員がかわいそうですがね」
「ライフ団を私物化してテロリストの集団にしてしまったフェニックスの連中に同情の余地なんかないわよ。さ、2人の子供が来るわよ。準備してオコト」
「ああ、分かっていますよナオミ」
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