第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
キバ 〜カルテット♪キバっていくぜ!〜
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トルまで膨れて爆発した範囲から「奴」は十分に離れて回避していた。
だが
「グバッ・・・・・・ガアアアアアアアア!!?」
その爆発範囲には一切の破壊の跡は無く、全く炎が届いていない範囲がえぐれ、焼き尽くされた。
「法則は数学や物理、科学などの学問だけのものではない。右足を出せば前に出る。獄炎弾は当たった場所を焼く。頭を掻けばそこが刺激される。これらも立派な法則だ。で・・・・・それが乱れたら」
蒔風が右腕を真横に振るった。
「こうなる」
すると地面が隆起して、左右から「奴」を押し潰す。
それを見た「奴」が岩盤を砕いて脱出し、同じように右腕を真横に振るった。
だがやって来たのは空から落ちる流星群。
何十発もの隕石が地面に迫り、「奴」も蒔風もすべてを吹き飛ばそうとした瞬間
パァン!!
固有結界が切れる。
世界が元に戻り、法則が戻ってきた。
「ったく・・・・・危ない事するなよな。本来と違くても法則が一定したらそれは乱れたことにならない。つねに乱れ続けてんだから、下手にいじらないで欲しいな」
サラリと言ってのける蒔風。
心象的世界破壊(イマジナリティワールドエンド)
それが固有結界の名だ。
死を理解した異端であり、生まれも育ちも純粋な"no Name"。さらにその世界内で異能に目覚めた彼だからこそ出来る事だ。
「奴」は結界内でのダメージに腕を抱えてヨロついたが、やがて立ち上がってから蒔風を見、そして倒れているキバを見た。
そのキバもなんとか立ち上がろうと膝を上げていっている。
その時、林の中からイクサとダークキバが吹き飛ばされてきて地面に転がった。
「名護さん、太牙!!」
「ぐあ・・・・」
「すまない・・・・やられた・・・」
「こっちはなんとか一発入れてやったよ。まだ一勝一敗だ。こっからだ!行けるか?」
その言葉に二人が目を合わせてから鼻で笑った。
「オレは歴代最高のキングだ・・・・・レジェンドルガの遺物なんぞに、過去のキングが勝ったものに、負けられるか!!」
「全く、誰に物を言っているのです。オレは名護敬介。この世の正義。名護がやらねば、誰がやる」
意地だった。
二人が立ち上がったのは意地によるもの。
一人はキングの、一人は戦士の。
だがそれは、どんなものよりも二人をしっかりと支えて立ち上がらせた。
イクサがマスクの口部を取り外し、それ――イクサライザーを携帯のように開く。
そして「1」「9」「3」を押して発信ボタンで起動させた。
《ラ・イ・ジ・ン・グ》
ガ
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