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しょっと♪ 英雄の居館(ヴァルハラ)に到着〜♪」

アイリが入ったのは創世結界・“英雄の居館ヴァルハラ”。現実世界に具現化するためのパスが使えないマイスターだけど、創世結界そのものを奪われたわけじゃないから、こうやって中に入ることも出来るんだよね。

(でも早く取り戻してあげたいよね・・・)

豪華絢爛な“ヴァルハラ”の中で、アイリが今居るのは赤い絨毯の敷かれた六角形のエントランスホール。シャンデリアが3つあって、大きなのが中央、小さいのが左右に設けられてる。目の前には大きな∩字の中央階段があって、階段室の壁面には子供姿のマイスター、それにお姉さんと妹が描かれた絵画が飾られてる。

「えっと、中央階段を上がって2階へ行って・・・」

マイスターの使い魔・“異界英雄エインヘリヤル”の居る世界へと繋がる大きな両開き扉・“ヴォルグリンド”をチラッと見る。ちょこっと冒険した気持ちもあるけど、今はマイスターを目覚めさせるのを最優先。中央階段を上がって2階へ。ここ創世結界・“ヴァルハラはとんでもなく広くて、いっぺん迷ったら自力でエントランスに戻って来る自信は1ミクロンも無い。

「玉座の間、玉座の間・・・っと」

“ヴァルハラ”は一辺が約5kmっていう巨大な八角形をしていて、内部の部屋数は4ケタはある。アイリが目指すのは3階の中央塔にある玉座の間。そこにマイスターの意識、そしてマイスターのお姉さんである“エインヘリヤル”・ゼフィランサスさんが居る。

「待っててね、マイスター!」

廊下の壁にはランプが張り出てるからぶつからないように気を付けて、魔法で廊下をビュン!って飛んで3階へ上がるための階段室を目指す・・・んだけど、最悪なことに「迷った!」ことで、一度廊下に降り立つ。教えてもらった通りに進んだって思ったんだけどな〜。

(助けを呼ぼうにも、マイスターは意識ないし、ゼフィランサスさんも玉座の間から出ないし。他のエインヘリヤルが宮殿内に居ることもほとんどないって、マイスター言ってたし・・・)

あ゛〜って頭を抱える。ここから脱出して現実に戻って、もう一度ユニゾンしてここに来ることも出来るけど、脱出するにはゼフィランサスさんと会う必要がある。すでに八方塞がりなのである。

「マイスター! ゼフィランサスさ〜ん!」

テクテク歩きだす。廊下という廊下を曲がって、扉という扉を開けては室内を確認。中にはさらに方向感覚を狂わせてくる「ぎゃーっす! 別の廊下!」みたいなトラップが発動してくる。この???間取りの畜生建築め。まるで迷路だよ。

「玉座の間じゃなくて謁見の間で良いのに〜!」

謁見の間は、1階∩字中央階段の間にあるドアの先にいきなりバァーンと出てくる。あそこなら迷う要素なんて無いのに。溜息を吐きながらトボト
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