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ファンタシースターオンライン2 -銀色を包む琥珀色の星-
第4話 救出
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り…?」
ツヴァイはそう挑発をする。そういった瞬間だ。フードを被った少女は、赤紫色を纏い…消えた。と…そう思った。
ガシッ!
ツ「…ぐぁッ!?」
その少女は目の前にいた。ツヴァイは顔を掴まれ、持ち上げられる。ギリギリと掴む手の力は凄まじく、振りほどけそうになかった。
「…私…急いでるノ…早く貴女のチカラ…渡して…」
ツ「くっ…!渡すわけ…ないでしょ…?貴女なんかに…!」
ツヴァイは力強くそう答える。何故なら、その少女を死ぬほど憎んでいるから。その少女が、自分を生み出した原因だから。その少女が…ツヴァイ、いや、ラフィルの国を滅ぼしたダーカーを指揮していた者だから。
「そう…。なら、貴女を殺せば…そのチカラは、手に入るのカナ…?」
ツヴァイを掴む力が更に強くなる。
ツ「ぐっ…あああ…」
ツヴァイの意識が遠くなる。腹部からは血が次々と流れる。ツヴァイの瞳から涙が溢れる。自分の国を滅ぼした張本人に殺される悔しさ故だ。どうにもならない状況…今のツヴァイにはどうすることも出来ずにいた…。
「じゃあ…オヤスミ」
少女がグッと力を入れる。いや、入れようとした時だ。
ザンッ!
手には力は入らず、ツヴァイは地面へと倒れた。少女の肘から先はそこにはなく、地面にぽとりと落ちていた。
「…なに…?」
自分の切断された腕を見る。切断口からは血がボタボタと流れる。それを不思議そうに見ていた少女は刹那、吹き飛ぶ。
も「とりあえず、間に合ったかな」
少女を吹き飛ばしたのはもみじさんだった。強烈な蹴りを少女にお見舞いしたようだ。
バ「もみじさんナイス蹴り!さぁ!ツヴァイちゃんを連れて戻りましょう!」
も「…そうも言ってられないみたい」
もみじさんは再び戦闘態勢に入る。先程少女が起き上がり、バルバテスともみじさんを睨めつけた。
「邪魔…しないで…!」
そう言った瞬間、高速接近してくる。が…
こ「それはこっちのセリフだよ」
踏み込んだ足元には、何かが浮いていた。その物体から突然、爆炎のようなものが起こり、少女を包み込んだ。
も「いやぁ…相変わらず強力だわ」
こ「もみじさんの蹴りには負ける」
バ「そんなことより、早く戻りますよ!ってラフィルちゃんは?」
こ「先にシップに戻ってもらった。戦いになったら危ないかと」
そんな話をしてると、爆炎が突然消える。煙が立ち上り、その煙の中からは少女が出てくる。フードは燃え、その姿が露わになる。その姿を見た時、3人はギョッとなる。
こ「アークス…じゃ…なさそうだね」
少女の髪の先端は紫色に変色していた。それはまるで、ダークファルスのような髪色だった。そして、切断された腕は再生し始めていた。
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