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デュエル・マスターズ〜龍を使役する少年の物語〜
第17話:黒崎レオン
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 そんなことを知らず、中高生位の少年の叫びに中学生位の少年は怯んでしまった。

 同時に、彼のバトルゾーン、マナゾーンがすべてなくなり、シールドも気がついたら、なくなっていた。

「《デスマーチ》でダイレクトアタックっ!」
「う、うわぁぁぁぁぁ!」










「なっ!?」

 勝が到着した時には既にデュエルが終わっていた。

 同時に中高生位の少年の後ろに悪魔≠フような姿をした巨大なクリーチャーが実体化していた。

 だが、それも一瞬で消え、中高生位の少年は自分に敗北した中学生位の少年に近づいた。

「約束だ。貴様のレアカード、頂く!」

 中高生位の少年はそう言い、先程のデュエルで中学生位の少年が使っていた《スーパー大番長「四つ牙(クワトロ・ファング)」》を手にしようとした。

「っ、待ってくれ!そいつはオレの大事なカードなんだ!」

 それを見た中学生位の少年は最後の力を振り絞り、中高生位の少年の手を手で止め、彼にそう叫んだ。

「フンッ!」
「…っ!?」

 だが、中高生位の少年は中学生位の少年の手を振り払い、右足で彼の体を蹴った。

「言った筈だ。己の無力さを知れ、と」

 少年はそう言い、彼の《スーパー大番長「四つ牙(クワトロ・ファング)」》を持って、どこかに立ち去ろうとした。

「待て!」
「ん?」

 だが、今の今まで彼らの様子(やり取り)を見ていた勝は中高生位の少年に待ったを掛ける。それを聞いた少年は自分に待ったを掛けた勝の方に振り向いた。

「っ、お前は…!?」

 その時、勝を見た瞬間、彼は驚いてしまった。

「久しぶりだね、ミスターK。いや……―――黒崎レオン!」

 何故なら、彼は黒崎レオンだからだ。



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