暁 〜小説投稿サイト〜
ゲート 代行者かく戦えり
第一部:ゲート 開けり
第三偵察隊 初遭遇する
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かはマシだし、
貴重な常識人枠のサーヴァント達だから安心できるな。インドやケルトが来たらどうしようかと思ったぞ……」
ホッ…


原作ゲームにおける彼・彼女の性格を知っている伊丹は、
来訪してきたサーヴァントがバーサーカーや王様系サーヴァントなど、余りにも強烈な個性ゆえにコミュニケーションに難点がある者ではなく、色々と変人が多いフランス出身の英霊の中でも比較的常識人であるデオンと、そして現実主義者でコミュニケーションが取れにくいが、
常識人で歴戦の殺し屋としての経験が豊富なエミヤ(アサシン)の二人が仲間に加わることに感謝していた。このサーヴァント達なら、栗林やソープ等オタクに厳しい連中とも上手く交流できるだろうと。


彼がそんなことを思っている内に、怪我の治療やオークたちの生死確認が終わったエルフたちが一行の近くに続々と集まってくる。家族らしき連中が互いに安全を確認して喜びの余り抱き合ったり、
もしくは心配気な表情を浮かべながら黙って抱き合ったり、
友達らしき男のエルフ同士が何やら真剣な表情で話し込んでいる。言葉は少し離れているので何を言っているのか分からなくても、明らかにこの後どうするのか相談しているのが雰囲気で分かる。


そうこうしている内に何やらざわついてきて、エルフたちが森の方角へと注目しているのが目に付いた。どうやら森の奥から誰かがこっちに来る様だ。そしてすぐに森の奥から女性と思わしき帽子を被った人影と、赤いフードで頭部を覆い、
黒いアーマーを装着した如何にも暗殺者という男が歩いてきた。すると二人にエルフたちが近寄り何やら色々と話しかけて、それにちゃんと応対しながらこちらに近づいてくるのが見える。やがて目の前に到着すると、
先に中性的な方から話しかけてきた。


「私はシュヴァリエ・デオン。フランス王家と人類を守る白百合の騎士!よろしく頼むよ。自衛隊の皆さん」


ひどく中性的な声で女性の様なデオンと名乗った人物が帽子を取って一礼し、
挨拶をしてきた。
明らかにそんじゃそこらのエルフや人間とは違う雰囲気を放っているので、目の前の存在が件のサーヴァントであると第三偵察隊には嫌でも理解できる。まるで18世紀を舞台にした映画などに登場する、男装の女剣士のようなエネルギッシュで可憐なオーラを漂わせている。


立ち振舞は凛として洗練され、見た目は羽帽子を被った金髪ロングで可憐な男装の剣士だが、実際の性別は現在でも男でもあり、女でもあると未だどちらかにはっきりとしておらず不明なままだ。Fate世界では「自己暗示」スキルにより、
本当に男女どちらの性別にも身体を変えられるという両性設定だ。簡単に言うと、性別は「デオン」なのだ。それしか他に的確な言葉が見つからない。


性別が不明なこのサーヴァ
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