第一部:ゲート 開けり
第三偵察隊 初遭遇する
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自らの犠牲を顧みずに何としてでも部隊を殺戮する人間と止めようと試み、動きを止めるべく押さえ付けにかかった。
だが、両腕を伸ばそうとした瞬間に両方共に叩斬られ、ボトボトと地面に切断された籠手を装着した腕が落下し、余りの苦痛で悲鳴を上げようとするも発する前に首ごと頭部を斬り飛ばされ、先ほど地面に落下した己の両腕を薄っすらと消えゆく意識を保ちながら見つめ、件の人間の化け物ぶりを痛いほど思い知りながら奴の意識は永遠の眠りについた。
上空のワイバーンに対しては、次々と空中に何らかの魔術を用いて固い石で出来た足場を設けてそれを利用し、奴らの背中にジャンプして飛び移り、それに跨った状態で首を切り落としたり頭部を串刺しにすることで処理しており、オークと同じくバタバタと地上に切断された生首などが落下していく。その間、多くの自衛官やエルフなどは彼の余りの強さと悲惨な現場に唖然としており、中にはオークたちの残酷な死に方に吐き気を催し、
そこら辺の地面に胃の中身をぶちまけているのも存在する。
一方でロビンは彼に周囲の注目が集まっているのを利用して、無防備な背中などを射貫いて次々とオークやワイバーンを射殺していく。彼はカルデアに召喚されて様々な地獄絵図や悲惨な死に方というのを見てきたので、
この場面を見ても全く動揺しないのだ。
他にも彼の心情としては、相手は敵、
それも弱者を殺そうとした凶暴な連中、
情け容赦を賭ける必要はない。殲滅する事が今の使命と考えているからだ。
何はともあれ、仮面を被った乱入者の鬼神並みの活躍にピンチに陥るとたちまち弱くなるオークたちの精神はパニック状態へと陥り、抵抗の体を成しておらずただ彼から逃げようとして背中を向け、
どこか遠くの方へと逃げ去ろうと試みる有様だ。まぁ、危うく殲滅されそうになったのにそれを許して簡単に逃亡を許す理由など無いので、エルフたちや獣人たちはその無防備な背中に次々と追撃を加えあの世へ送っていく。当たりにはオークの悲鳴やワイバーンの断末魔などが響き、降伏しようと武器を捨てた一部の連中も殺された。
数十分後には800体ほどいたオークの部隊とワイバーンの群れは皆殺しにされ、
腐臭を周囲にまき散らしながらその骸を太陽の光に晒していた。仮面を装着した人物は既に戦いを終えて刃から血を拭っている最中で、ロビンはドルイドの術を使い負傷したエルフたちなどの治療活動を行っている。
そして第3偵察隊はいったい何をしているかというと……
「うわ〜、見てくださいよ隊長!マジモンのエルフですよエ・ル・フ!!」
「分かった分かった。落ち着け倉田。
後でじっくり触れ合う機会があると思うから手を休めるなよ。クリちゃんが怖い目でこっちを見ているからな…」
ロビンと同じくエルフたちの
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