第一部:ゲート 開けり
第三偵察隊 初遭遇する
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ちの振り下ろしてくるマチェットや突いてくるバルディッシュの刃先を上手く弾き返すと、そのままカルデアで様々なサーヴァントから習った体術によって連中を上手くいなして組み伏せ、そのまま首元や関節などにナイフを刺し込み、
刃に仕込んでいた麻痺効果のある毒を注入して強制的にダウンさせていく。
そしてそれを尻目に、彼はまた別の新たな標的へと飛びかかる。オークたちは余りにも近いので攻撃を当てることが出来ず、彼の体術とナイフの餌食となっていく。そんなロビンの活躍ぶりに励まされるようにエルフたちや獣人たちも手を緩めずに援護を行うので、彼の周囲にはたちまちオークの死体または負傷者が倒れて一種の障害物と化す。それに足を取られて身動きがとりにくい他のオークたちは、これらに引っかかりもたもたしている間に飛来する銃弾と鏃、もしくは刃物によって次々と命を失っていく。
……ォォォオオオ!
そんな戦っている最中に、ふと遠くの方から何やら車のエンジン音らしき音が聞こえてきた。ロビンは自由の民の援軍かと思いその方角へと顔を向けると、視界に映ったのは何やらどこかで見たような色合いをした謎の車4台であった。確かあの日の丸から判断すると、所属は日本の自衛隊といったか?
どっからどう見ても軍隊なのに法律上では軍隊ではないという奇妙な存在で、
色々な法律の縛りがあるので先制攻撃が出来ない等、インドやケルトの連中みたいに何処かおかしな軍隊らしい。確かアルヌスの丘にあるゲートを通じて銀座から進出して来たとは聞いていたが、ここまで進出しているとは予想外だ。
車窓から身を乗り出した白人の男と自衛官らが手に持っている銃火器をぶっ放し、次々とオークの胴体に風穴を開けて始末していく。そして「俺たちは味方です!あなた方の救援に駆けつけました!!」と叫び、こちらに味方であることを認識させて同士討ちを防ごうとしている。
実際車から降りてオークたちを射殺しながらエルフたちの援護を行っているので、エルフたちも今は敵ではないと判断したようだ。そのまま自衛官たちに弓を向けることなくオークへの攻撃を続行する。こうして奇妙な共闘が始まり、戦局はエルフたちに有利となっていく。
ザッ!
「助っ人は如何かな?ロ…アーチャー」
そしてエルフたちの勝利に繋がる決定打が、やって来たことを彼らは思い知る。
何故ならオークたちの真後ろの地面に血で出来た大きな魔方陣が描かれ、そこから青年と思わしき声を発するマスクを着けた人影が登場した。彼は最初ロビンの事をついうっかりと普段通りに真名で呼ぼうとしてしまい、
慌ててクラス名で呼ぶなどおっちょこちょいな側面を見せたが、周りのエルフやオークたちにとってそんなことは全く気にならなかった。
何故なら彼の放つ気
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