暁 〜小説投稿サイト〜
ペルソナ4〜覚醒のゼロの力〜
4/11 堂島家へ
[6/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
以上、突っ込んで聞くのは失礼か。

そろそろ叔父さんのところに戻ろう。

「おう、もう大丈夫か?」
「はい」

叔父さんにそう答えるが、菜々子ちゃんは心配そうに俺を見上げている。

会ったばかりなのに心配してくれているのが嬉しくなり、俺は自然と笑顔が浮かぶ。

「大丈夫だよ。ありがとう」
「うん…」

菜々子ちゃんの頭を優しく撫でると、菜々子ちゃんは耳まで真っ赤にして俯いてしまった。

何か俺、照れさせてばっかだな。

自重しよう。

「よし、じゃあ行くとするか」

給油が終わった車に乗り込み、堂島家に発進した。

堂島家は、都会には無いような家だった。

これから1年間過ごす家だ。





夕食の時間になると、叔父さんが引っ越し祝いをしてくれるらしい。

8貫入った惣菜の寿司を準備してくれていたらしい。

寿司は好物なので、有り難いことだ。

特にイクラとマグロ。サーモンも好きだ。

苦手なのは、アナゴとウニ。何故か食えない。

前世で何かあったんだろう。

「じゃ、歓迎の一杯と行くか」

叔父さんのその言葉で、俺はアイスコーヒー、菜々子ちゃんはオレンジ、叔父さんはお茶を掲げ、乾杯する。

「しっかし、義兄さんと姉さんも相変わらず仕事一筋だな。今度は海外務めだったか?」
「はい。ニューヨークだそうだです」
「1年限りとはいえ、親に振り回されてこんなとこに来ちまって…。子どもも大変だな」
「そのお陰で、この街で新しい出会いもあると思いますので」
「前向きだな。姉さんみたいだ」

それは前からかな。父さん曰く、お前は母さんの血を継いでいるとのこと。

そうなのかな?

「まあ、ウチは俺と菜々子の2人だし、お前みたいのがいてくれると俺も助かる。これからは家族同士だ。自分の家と思って、気楽にしてくれ」
「よろしくお願いします」
「…堅いな。言っただろ、これからは家族だ。敬語は止めろ」
「そう?じゃあ、わかった」
「…お前、本当に姉さんそっくりだな」

そうだろうか?今まで父さん似だと思ってたんだけど、やっぱり違うらしい。

「さて、じゃ、飯にするか」

全員が寿司へと手を伸ばしたその時、携帯の着信音が鳴り響く。

俺…ではないようだ。

「ったく…。誰だ、こんな時に。…堂島だ。…」

叔父さんは携帯を取り出すと、苛立たしげに携帯に出る。

電話の相手から何か言われたのか、叔父さんの表情が険しくなる。

「…ああ…ああ、わかった。場所は?…わかった。すぐ行く。酒飲まなくてアタリかよ…」

仕事の電話かな?そういえば、叔父さんが何の仕事をしているのか知らないな。

確か……刑事か。

「仕事でちょっと
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ