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ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ!・ω・`)ノ
28話「犬さんの投石器無双」
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く事だ。
1000発投げて、そのうちの1つが標的に着弾すれば良い方だろうか?
まぁ、ゴブリン達を混乱させる効果があるし、投げているのは岩ではなく、手のひらサイズの石だから、幾らでも量産できる。
それに、石が小さいおかげで、一度に50個ほど載せて、広範囲にばらまける利点も捨てがたい。
ゴブリン達から見れば、一方的に虐殺されているように見えるはずだ。
そういう精神をへし折る展開に見えればそれで良い。地形がゴブリンどもを殺してくれるはずだ。

『見ろ、まるでゴブリンがアリさんのように小さいお!』
『え……あんな小さな的に当てるとか、犬さん凄すぎますぞ!』
『固定式で方向転換もできない投石器で、なぜか当てていて不思議すぎる件……』
『大砲じゃあるまいし……なぜ、こんな事ができるのだろうか……?』

僕は、一つ一つ、岩を投石器に載せて、着実に命中させていく。
それも山道の西側から順番に、ゴブリン達を追い詰める形でだ。
照準の修正は、(おもり)となる岩の重量で調整すれば良い。
東へと逃げまくるゴブリン達は、次々と同胞を崖へと落とし、自分だけでも助かろうと努力している。

山山山山山山山山山山山
岩岩岩岩道道道道道道道
崖崖崖崖崖崖崖崖崖崖崖

僕のやりたい事が分かってくれただろうか?
ゴブリンどもに恐怖を与えてパニック状態にさせ、狭い山道だから、次々とゴブリンが崖下に転落して、勝手に負傷してくれるというお得な戦術なんだ。
狭い山道+投石機で狙撃という常識的にありえないアホ行為+ゴブリン労働者という士気が低い集団という要素が絡まりあい、景気よく崖から転落するゴブリンが続出している。

『ナポル前衛集団以外は烏合の衆すぎるお……』
『士気が低い集団ならではの鬼畜戦術すぎますぞ!』

このやり方なら、わずかな岩で、数千匹のゴブリンに致命傷を与えられるし。
生き残ったゴブリンは、心的なトラウマを負って、労働効率が更に悪化する。
そうなれば――ゴブン街道は開通しない。
時間を稼げば冬が到来し、道を雪が埋めてしまい、僕は暖かい自宅で、気に入った女の子の尻尾を好きなだけモフモフして過ごすだけで良いという事なんだ。

「ぎゃぁー!助けてぇー!」
「落ちろぉー!俺が生き残るためにお前らは落ちろぉー!」
「お前は隣村のラブウ!生きていたのかぁー!嫁を返せぇー!」
「お前の嫁は、この前、屠殺して食用にしたぞぉー!パドゥー!」
「お前みたいな奴がいるから、俺達が奴隷労働させられるんだぁー!」

……この戦術。楽な事は楽なのだが……追い詰められて理性が吹っ飛ぶゴブリン達を見せられちゃうから、子供の教育に悪しゅぎる……。
邪神経由で遠い目標を見ながら投石しているせいで、音情報まで伝わってきて辛い……。
今日の夜は狐
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