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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第242話 ボス第2戦目
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性があるのだ。更に『アイテムを使ってまで無理をする必要なない』とも言っている。
もしも、初戦で倒せそうなのであれば、アイテムを使っても――とも言っているものの、完全な勝機が見えてるとも言い難い。それに何より、もうそろそろリメインライトの効果が切れるころだ。その後、ボスを倒せたとしても、駄目だ。
このギルドの目的を考えたら、それが一番好ましくない。
――全員で、あの黒鉄宮に名前を刻んでこそ、価値があるのだから。
かつての世界では、あれは負の象徴。……墓石も同然だった。だけど、今は違うのだ。苦楽を共にしてきた仲間達の名前が残される。ここは、平和な世界だから。
と言う訳で、まだ最後まで残っていたメンバーはいたが、示し合わせて、一旦撤退する道を選んだ。次の戦いで万全を期すために。
そして、一度攻略をした道を突き進む一行。
だが、ここで1つ変化があった。それは、今メンバーで数が1人足らない事だ。
現在、パーティーメンバーは、9人しかおらず、1人欠けていたのだ。
「ねー、アスナ。リュウキは大丈夫かなぁ……? ここまで結構長い道だったし、幾ら一度は突破したとはいっても、リュウキ1人じゃきついって、思うんだけど……」
迷宮区内を突き進んでいく間、ユウキはアスナにそう聞いていた。
そう、今かけているのはリュウキである。
「大丈夫。リュウキ君、今は別行動をしてるけど心配しないで」
「そうだよっ。リュウキ君だからね? 私も正直……私も1人で無茶は……、って思ったんだけど、リュウキ君、とても真剣だったから。きっと何か考えがあるんだよ。私たちの事……、ユウキさんたちの事、すっごく考えてくれてたから」
「そ、そっか! うんっ」
「……リュウキさん」
アスナとレイナは、笑顔でそう答えて、聞いていたユウキとランは心配顔から笑顔になった。
リュウキが時折見せる、一層真剣味を帯びた表情は、レイナもアスナも覚えがある。何か考えがある、と言う事もよく判ってる。詳しく説明をしてもらいたかったが、状況が状況だったため、詳しくは聞けなかった。
そう、メッセージはアルゴからだった。
『
アの
(
・・
)
ギルドが、盛大に動イタ。今沢山集まっテル』
本文は短いが、それだけで十分理解出来た。
あのギルド――つまり、23層から26層まで、連続で攻略をしてきている大規模な攻略ギルド同盟が集まっている、と言う事だ。目的ははっきりしている。ユウキ達からの、情報収集が失敗した今、強行突破でボス攻略に挑むのだという事だ。
だからこそ、アスナも強行突破の手段に打ってでたのだ。
「ボス部屋まで行ったら、リュウキさんを待つ手筈ですか?」
「うん。そのつもりだよ。リュウキ君にも一応そう伝えて
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