暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第242話 ボス第2戦目
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 宛ら、先生に質問をする生徒。元気いっぱいの生徒の様に。

 その答えを聞いたリュウキは。

『大体あってる』

 と言っている様に、軽く頷いた。

 だが、それだけではないのだ。

「リュウキ君。……私が説明するね?」
「ああ。任せる。オレはメッセージの確認をするよ。あの後から何通か届いてるみたいだ」
 
 リュウキは、そういうとウインドウを呼び出し、世話しなく指先を動かし始めた。
 
 一体何を言うのかが気になった皆の視線がアスナに集まる。

「ボス部屋の入り口にいた3人の事、覚えてるでしょう? 皆」
「ええ。はい」
「あの人達の事、ですよね? 戦闘になるかもしれない、って思っていた」

 シウネー、ラン、そして 皆は頷いた。
 忘れるハズもないだろう。ボス部屋の前で、隠蔽(ハイド)していたのだ。強すぎる印象だったから。

「あれは、ボス攻略専門ギルドの斥候隊(スカウト)だったらしいの。……リュウキ君が色々と調べてくれてて。23層から26層までは ずっと同じ手口でボスの情報を集めて攻略に繋げていた、って可能性が高いわ」
「え……? 23層から、と言う事は、私たちが挑戦した層でも?」
「全然気が付かなかった……」

 アスナの説明を聞き、驚く面々。
 それも当然だろう。スリーピングナイツのメンバーは、コンバートしたてだという事もあって、戦闘能力が高くても、索敵といったその他の分野は まだまだ未熟だと言っていい。今回の件もそうだが、隠蔽(ハイド)を看破するには、僅かな空間の歪みや感覚で見破らなければならない為、センスだけでなく、経験が必要だからだ。アスナやレイナ、リュウキはそれを盛大に発揮して、見破る事が出来たのだから。
 視る力に長けているであろうランであっても、四六時中集中しっぱなし……、と言うのは無理であり、最も集中する事が出来る戦闘の時のみに限られてる、と言っていい。だからこそ、簡単なトラップにも引っかかり、ダンジョン攻略は強引な力押し攻略となってしまったのだろう、と推察できる。(純粋に気になったから、わざと引っかかった、と言う理由もあると思われるが)

「――情報は武器だ。それも、ラン達程のギルドの戦いを見る事が出来たとなれば、それだけで十分すぎる。……攻略動画を見ている様なものだからな。だからこそ、25、26層の攻略は、時間がかからなかったんだろう。……それ程までに、皆はボスを追い込んでいた、と言う事だ」

 ウインドウを覗きながら、リュウキが説明を繋げた。

 ユウキは自分達の事を褒めてくれてる……と、ちょっぴり思ったんだけど、手放しで喜んだりはしていない。

「えと、でも、今までもワタクシたちがボス部屋に入った後 直ぐに扉は閉まりました。情報収集をするにしても
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