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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第242話 ボス第2戦目
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 ランが武器を高々に掲げ、ユウキが言葉を紡いだ。

「勝負だよっ!!」
 




















〜第27層 ロンバール〜





「だぁぁぁぁぁ!! 負けた負けた!」

 転移したノリが、先に転移していたタルケンの背中に飛びつきながら愉快そうに笑っていた。

「お、重たいですよっ!」

 苦しそうにそういうタルケン。……幾ら仮想世界だとは言え、女性にその言葉は……と、思いたくなるのだが、そのあたりはご愛敬。皆の付き合い方を見てみればよく判るというものだ。

「なんだよ、あれー! 反則じゃんかーー!」
「い、いたた、く、苦しいですっ!」

 続いてばんばん背中を叩き、ぐいっ、と首に腕を回した。チョークスリーパーだ。……さっきの暴言(・・)を根に持ってる? ……と言う訳ではない様子。

「防御も堅かったですしねー。アレはランダム行動なのでしょうか?」

 おっとり、のんびりとした声が続く、その主はテッチ。

 さて、ここまでの会話から判ると思われるが、少数精鋭。アスナやレイナ、リュウキを含めた10人のパーティーで挑んだボス戦に、敗北をしてしまったのだ。

「うぅ〜……」
「ほーら、ユウ。元気だして。今までで一番良かったじゃない」

 無念そうに肩を落とすユウキと、そんなユウキの肩を優しく触り、慰めているラン。
 ラン自体も、悔しそうに表情を落としている様だったが、思いっきり感情を表に出すユウキがいたから、薄れてしまった様だ。

「でも、ほんと頑張ったんだけどなぁ……、あの最後、ボクが麻痺(スタン)貰ってなかったら、もうちょっと行けたって思うのに……」

 慰めてもらったんだけど……、やっぱり 悔しさが残ってしまっているユウキ。
 そんなユウキの頭の上に、手が乗った。

「んっ??」
「悪い。悔しがってる暇も無さそうだ」

 声の主は、リュウキだった。

「え……? どういう事ですか?」

 ランはリュウキの言っている意味が判らない様子で、首を傾げた。
 リュウキの隣に立つアスナとレイナ、2人の表情もやや険しくなっていた。

「ごめんね。ボス攻略の時に、ちょっと時間を貰っちゃって。……それで、判った事があったの」

 アスナが一歩前に出て、説明を始めた。

「リュウキ君が、ボス戦の前に張ってくれた防護結界の事、覚えてる?」
「え? あー、うん。回廊にぴったりバリア張ってくれた事、だよね? あっ 今更思ったんだけど、あれってボクたちの挑戦中に、別の人が入ってこられない様にしてくれたの?? ひょっとして」

 教える、とリュウキは言っていたが、ユウキは自分の考えを手を挙げながら言っていた。

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