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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第242話 ボス第2戦目
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。
威圧感が凄まじく、まだ距離があると言うのに、その圧力には思わず身体を仰け反ってしまいそうなのだが。
「うわーーーっ! すっごく強そうだねぇ〜〜!」
「おうっ!! ボスっていうのは、やっぱりこうじゃなくっちゃ!!」
フォーメーションを取りつつ、しっかりと自分のポジションを確保しつつも、湧き出る衝動が抑えきれない、と言わんばかりに、目をキラキラと輝かせてみているのは、ユウキとジュンだ。 如何にもな、姿をしているボスモンスターを見て、その迫力を肌で感じて、やはり興奮してしまったのだろう。
「(あはは……、やっぱりとっても嬉しそうだねー……?)」
「(狂戦士集団って、思っちゃうかなぁ……、辛口、辛辣って言われてもさ……?)」
レイナとアスナが殆ど同時に感じてしまったのは言うまでもない。
ワクワク感を全面に押し出しているユウキとジュン、そして にこやかに笑いつつも、やっぱり楽しそうに笑顔を見せているほかのメンバーを見てしまえば、そう思ってしまうのも無理はない。……あまりの迫力に身震いしかねない凶悪なボスモンスターを前に、初見で笑えるというのは本当に大したものだと言えるのだから。……それが、たとえゲームだとしても。
「……巨人型、か。ふむ」
そんな中、リュウキは ただただボスの現在の数少ない情報を、集めていた。
二つの頭に四つの腕。そこから導き出されるのは、手数が多いであろう事と、視野が異常に広いという事。……攻撃範囲も恐らくは、180度、とは絶対いかないだろう。それぞれの視線から180度見れるとして、顔の傾き具合や視線から、270度は余裕で視界の範囲内だと言える。 つまり、ボスの死角を取るのは難しいという事だ。
ボスが武器を構えて、突撃してくるまでの身近な猶予時間。リュウキに倣って、アスナとレイナも今までの経験則を踏まえて、意見を出し合った。
「武器の形状や、あのボスの見た目から言っても、相当威力も高そうだよね。……打撃系の武器だから、躱せたとしても、地面に当たって、衝撃波の追加攻撃とかありそうだよね。うん……ナミングにも注意しないといけないと思う」
「うん……。テッチさんやジュン君、ちょっとしんどいかもだけど、
壁
(
タンク
)
役には頑張ってもらわないと、だね。正面をきっちりと作れたら、やりやすくなると思うし――」
積み上げられていく
戦略
(
プラン
)
。
傍で聞いていた、シウネーは あまりの頭の回転の速さに、眼を丸くさせていたが、本当に心強い人達だと思い、微笑んでいた。
「さて、……ここで気合の1つくらいほしいかな? ユウキ。ラン」
リュウキは、前にいるユウキとランに聞こえる様にそう言った。
その意図を理解した2人は、笑顔で頷くと。
「さぁ、皆っ!」
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