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μ's+αの叶える物語〜どんなときもずっと〜
第39話 勘違い
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そして、東條希さん?」
「え?」
「なんだと!?」


希だと?と、いうことは俺も覚えているかもしれないのか?つい最近まで忘れていたが、それは一時的なもので記憶喪失とは程遠い。希の方に顔を向ける。


「貴女も私もあったことがあるわ。覚えているかしら?」
「......そうやね。ウチ、ツバサさんと会ったことあるわ」
「それは嬉しいわ」



 心からそんな事を思ってなさそうに呟く。元からこの話をするつもりだったのか、特に止める素振りを見せずに綺羅ツバサ以外の二人はやり取りをそっと見守っていた。重たい空気の中、まだ話を終わらせつもりのない綺羅ツバサは淡々と言葉を並べる。



「最後に会ったのは中学二年生の夏。新人戦で私達の学校は貴方の学校に負けたわ。その時に私は言ったはずよ。”君のダンスに負けたけど、次の大会では絶対勝つからね!覚えておきなさい”って」
「......は?」


中学二年生の新人戦、確かに俺は優勝はできなくとも準優勝という結果を収めた。その時、確かに希はマネージャーとして傍にいた事も覚えている。そういえば......

ふと、脳裏に浮かんだ1人の女の子。初めて話しかけられたのに、やたら強気な態度で今度は負けない、と宣言してきた女の子。おでこがとても特徴的で、意味ありげな発言を残していった女の子。



「(いってぇ......)」


脳裏にギリリッ、と締め付けられる痛みが走り、思わずこめかみを押さえてしまう。



「大くん?」


何か抜けている。わかってる。間違いなく記憶喪失の何かと関連しているんだ。だから忘れたくなくても、強制的に怯えた脳がシャットダウンしているんだ、と。穂乃果がよろけた俺を支えるために立ち上がり、肩を差し出す。


「そして、私は言ったはずよ」
「なに、をだよ」
「もう止めてよツバサさん!!!!!!!これ以上大くんを追い詰めないで!!」


本日2度目の怒声に、流石の綺羅ツバサも黙る。穂乃果は本当に俺の事を思って怒っているんだ、と嬉しく思いつつ、やはり君は───という考えになってしまう。俺を支える手に異様な程力が入っていて、正直痛い。



「大くんの事情を何も知らないくせに!!大くんが今までどんな人生を送ってきたのか、知りもしないくせに!!!勝手に大くんの傷を抉るようなことはしないで!」
「お前......」



涙を流していると気づいたのは、彼女の最後の言葉が震えていたからだ。穂乃果の言葉に無表情で、トップスクールアイドルとは思えない冷徹な目で真摯に聞く綺羅ツバサ。瞬間、穂乃果と綺羅ツバサという2人のリーダーはお互い分かり合えないのだと悟った。


「......そう、ならいいわ。折角人が
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