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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十三話 ホテルアグスタ 3
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機嫌そうに言い、ヴィータはさらにスピードを上げた。





ホテル正面に陣取る六課フォワードメンバー。そこに、271部隊の隊員の一人が駆け寄ってくる。

「どうなってんだ!?はぐれガジェットの誤認から守る任務じゃなかたのか!」

「誤認だろうが狙ってこようが、やる事は同じだろ!正面はオレ達がやるから、そっちは右翼を頼むぞ!」

鬱陶しいとばかりに、アスカが隊員を追っ払う。

「準備はいいわね?じゃあ行くよ!」

ティアナの指示に従い、フォーメーションを組むアスカ達。

「ティアナ、こっちにもモニター頼む」

「分かった。いま送るから」

ティアナがクロスミラージュ経由で、フォワードメンバーに映像を送る。

そこには、大量のガジェットを圧倒する副隊長二人とザフィーラが映し出されていた。

「……いやね、強いのは知ってるけど、ね」

その戦闘を見て冷や汗をかくアスカ。

訓練の時にシグナムがよく言う「手加減はしているぞ」のセリフに嘘は無かったと言う事だ。

「副隊長とザフィーラ、すご〜い!」

その鬼神の如き戦いっぷりに、スバルが感嘆するように魅入っている。

エリオ、キャロなんかは、口をアングリ開けて見ている。

「これで能力リミッター付き……」

ティアナだけが、別の意味でその戦闘を見ている。

(アタシだって!)

知らずに拳を握るティアナ。

アスカはアスカで、また別の意味でこの戦闘をとらえていた。

(この戦い方、副隊長達だけでケリをつけるつもりか)

少し困ったように眉を顰める。

(まだ補助輪が取れないとは言え、ちょっとは信用して欲しいところだね)

副隊長の、特にヴィータの戦い方を見てアスカは思った。

一機たりともホテルには近づけない、獅子奮迅の戦い。

まだまだ自分達は未熟だと言われているようだった。

「凄い……ボク達の出番、無いかも……」

エリオの呟きに、その場にいたほとんどがそう思った。が、

「バカな事言わないで!油断してんじゃないわよ!」

ティアナが怒鳴る。

「す、すいません!」

突然飛んできた怒声にビクッと身体を震わせて謝るエリオ。

「そんな言い方ないだろ!エリオだって本当に油断してる訳じゃないんだからさ!」

咄嗟にアスカがエリオとティアナの間に入った。

「ア、アスカさん、今のはボクが悪いんです!」

エリオがアスカを止める。それを見たティアナがハッと冷静になる。

「……ゴメン、少し気が立っていたかも」

苛立っていた自分に気づいたティアナがエリオに謝る。

「そんな!ティアナさん、謝らないでください!今のは…」

「はい、そこまで。お互い謝っ
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