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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十二話 久しぶりの休暇です。
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わち問答無用で相手を殺すことを意味している。
シャロンはティファニーに目を移した。
「あなたは今年中将として一個艦隊を率いることになっているわね。」
『はい。第十六艦隊です。閣下の御期待どおり新要塞であるアーレ・ハイネセンの護衛艦隊となることがすでに内定しています。』
「新要塞は迎撃作戦においても重要な役割を演じることになるけれど、その前にあなたにやってもらいたいことがあるわ。それに関してはいささか私の方からも布石を打っておくことになるわね。」
『やるべきこと、ですか・・・?』
そう、やるべきこと、そしてこれがイーリス作戦発動における要になるのよ、とシャロンは微笑した。
* * * * *
カロリーネ皇女殿下とアルフレートは久方ぶりに休暇をもらって、ベルモント地区の家に帰ってきていた。留守を守ってくれていた少数の使用人や侍女たちに礼を述べると、二人は2階にある自分たちの居間に入った。まだファーレンハイトとシュタインメッツが帰ってきていない。二人がかえって来次第、新年のささやかなパーティーをすることになっている。
「ふ〜〜・・・うう〜〜〜・・・っ!!!」
部屋に入るなり、カロリーネ皇女殿下が思いっきり伸びをした。
「お疲れですか?」
アルフレートが笑いを含んだ声で話しかけた。年末とはいえ来春早々には第十三艦隊の強化再編予定があるため、人事、物資、そして艦隊の編成の業務補佐に二人は追われ続けていたのである。ウィトゲンシュティン中将がせめて年始の数日間だけでも休むように言ってくれなかったら、二人は過労に倒れていたかもしれない。もっともその二人の代わりに年末を休んだ副官、副官補佐役たちが今度は忙しい日々を送るのだが。
「疲れたわよ〜・・・。」
カロリーネ皇女殿下はどさっとソファに座り込み、ぐったりとガラステーブルに上半身を伏せてしまった。
「特に1週間は毎日午前様だったもの。日本の官僚とやらの国会対応なんて目じゃないくらいの忙しさだわよ。」
「さぁどうですかね。あちらの睡眠時間は私たちよりも少ないと思いますが。まぁ、それはさておき、お風呂にでも入って少しお眠りになったらどうですか?ファーレンハイトやシュタインメッツが帰ってきたら教えますよ。」
ファーレンハイト、シュタインメッツは分艦隊を任せられることとなり、彼らもその編成の業務で忙しかったのだ。おかげでここ最近は4人はほとんど会えていない。見かねたウィトゲンシュティン中将が4人とも休暇を取るように取り計らってくれたのだった。4人に対してだけではなく、彼女はできうる限り全将兵を知悉しようと努力していた。むろん百万以上の将兵一人一人を知悉することはほぼ不可能に近いため、各艦隊、各戦隊ごとにできうる限り人員一人一人の詳細を知り、ケアを図る者を数人設けるように徹底させていたのである
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