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第七十二話 久しぶりの休暇です。
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る。
そして、カトレーナをして、同盟全土に流言飛語を流布させたのだった。すなわち、今回のテロの重要関与者は「地球教徒」ならびに憂国騎士団であると。そして実際同盟憲兵や警察組織がこれらの人々の施設を家宅捜索した結果、テロを計画したと目される文章などがPCの消去履歴にあったのである。
むろん、本当にこれらの人々が計画を企てたかどうかは定かではない。シャロンが故意にその証拠をいれたのである。手入れを受けた憂国騎士団や地球教徒たちは抵抗の末射殺されたり、拘束されたりした。そうなると、同盟全土にその火の手があがり、各惑星や星系で地球教徒は弾圧され、徹底的に拘束されたのである。
同時にヨブ・トリューニヒトも憂国騎士団と密接なかかわりがあったとして、拘束され取り調べを受けることとなった。その途上、彼は独房の中で食事に毒物を入れ、服毒自殺を図ったとされたが、これは一命をとりとめた。自殺のように報じられているが、シャロンが彼を暗殺すべく混入させたのは言うまでもない。
こうして年末年始にかけて彼女曰く「大掃除」が行われ、新年はシャロンにとって流させた大量の血潮も乾かぬうちに開けたのだった。
「同盟における『組織』も思い知ったかしら。下手に動くとああいう因果応報になるという事を。」
シャロンはティファニー、アンジェ、カトレーナと極低周波端末で年始の挨拶を交わしあった後、そう言った。
『しかし地球教徒は根強いですから、地下にもぐって抵抗を続けるかもしれません。憂国騎士団もそうです。いっそ放置しておけばよかったのではないかと思うのですが・・・。』
ティファニーが暗い顔で言った。
「私たちには関係はないわ。表だって動いているわけではないもの。標的となるのはあくまで指示を下した人本人。その本人にしても私が直接吹き込んだのではなく、間接的にそう仕向けるように仕組んだのだから。わかるはずがないわ。」
シャロンの恐るべき点は、こうした徹底的な謀略にある。そして流す血に関しても彼女は一向に意に介さない。その点ではオーベルシュタイン同様、いや、それよりもはるかに冷血であると言えるかもしれない。
「さしあたっては今後は同盟の強化に心血を注ぐことになりそうね。例の要塞もそろそろ完成するという事だし、同盟艦隊も逐次補充と拡張を行っているわ。18個艦隊がそろい、新要塞を先頭に立てて帝国に侵攻する。まんざら夢物語でもないようね。」
そういいつつも、シャロンは本気で話していない。
「軍の拡張の収束の見込みがたち次第、それと並行して同盟の経済を活性化させ、フェザーンを本格的に締め上げる手を打つことにしましょう。帝国の内戦も終結したようだし、フェザーンが帝国に同盟領内侵攻を提案させるように、少し大っぴらに挑発を繰り返す必要があるわね。」
『挑発ですか?』
そこには
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