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亜人學園
家無き男
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たよ」


 業者「…では引っ越し先へはお車を用意しております。お乗りください」

 男「…あの、失礼ですがあんまり遠くだと…」

 業者「ご安心ください。よくご存じの場所ですから」

 業者「ご学友の方もお乗りください」

 後輩「そんじゃお邪魔するッス」


【自宅】

 後輩「まあ案の定っすよね」

 男「タイミングが合い過ぎてたからね。もう並のことじゃ驚かないよ」

 亀娘「…二度手間」

 後輩「亀娘先輩はおんぶしてもらってたんだからいいじゃないッスか」


 作業員「おお!ちょうど今終わったとこですぜ!」

 後輩「ほんのちょっとしか経ってない筈ッスけど…ほんとにできちゃうなんてすごいッスね」

 作業員「まあちっとばっかし片づけは残ってますがね。もうお部屋は使えやすよ」

 男「ご苦労様です」


 業者「ならここからはうちの仕事ですね」

 業者「片付けも手伝いますよ」

 作業員「助かりやす」

 業者「それではリビングを優先的に済ませておきますね」

 男「すいません気を使わせて」

 業者「いえ、手間は同じなので」


「おや?もうすんだのか」

 秘書「それにみんなもお揃いのようだね」

 男「秘書姉、隠してたのってこれのこと?」

 秘書「隠してたとは人聞きの悪い、尋ねられたら答えたさ」

 秘書「パンツと引き換えに」

 男「聞かなくてよかったと心の底から思うよ」

 後輩「もしアネゴ達が通りかかってたら血の海ッスもんね」


 亀娘「……この変態だれ?」

 秘書「容赦ないね」

 亀娘「お互い様」

 男「姉さ…理事長の秘書さんでこの人も昔からの知り合いなんだ」

 亀娘「……そういえば初日に見た気がする…」

 秘書「これからは毎日見ることになるだろうね」

 亀娘「…………」

 男「…やましいことはございません……」

 秘書「健全なお付き合いをさせてもらってるよ」

 男「間借ししてるだけですッ!」

 亀娘「……大丈夫なの?」

 後輩「アネゴ達も居るし大丈夫ッスよねえ?」

 秘書「君達ボクを何だと思ってるんだ」

「「変態(ッス)」」

 秘書「おかしいな否定の言葉が見つからない」


「無い物を探したところで見つかるわけないでしょう」

 男「ヴァ姉お帰りなさい」

 ヴァ姉「ただいま」

 ヴァ姉「それにしても……ろくなことをしないとは思っていたけどここまでとはね」

 男「ヴァ姉も知らなかったの?」

 秘書「間違いなく怒られるのわかりきってるし言うわけないだろうね」

 ヴァ姉「呆れて何も言えないわ
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