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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
22話『聖なる破壊者』
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言われているはずだったのに!?)
心の中で秋八は絶叫する。一夏とシャルロットが組んだのは良い……。残念ながら彼女との接点が薄すぎたのだから、仕方ない、チャンスはまだ有ると諦めていた。それでも箒と組む事で一回戦は突破できた。一回戦突破とは言え相手は専用機持ちどころか代表候補生ですらない一般の生徒……専用機を持っている秋八にとって敵では無い相手だった。
(この程度の事なら出来て当然なんだ!!! そうだ、本来はこうである筈だったんだ!!!)
ラウラがこうなるのは分かっていたから黒式のエネルギーを回復させて何時でも飛び出せるように準備していた。だから、直ぐにアリーナのシールドを零落白夜で破り、アリーナ内に入り込んだ。
(だけど、なんでボクが負けているんだ! こんな模造品に!!!)
蓋を開けてみれば手も足も出ずに、VTシステムの一撃によってアリーナの地面に叩き付けられ、ISを強制解除させられた。
そんな秋八の視線の先で四季の剣とVTシステムの剣がぶつかり合う。
(一夏じゃなくて、あいつが来たのか!? 二人は……)
四季の姿を見た瞬間、秋八は慌てて二人を探し始めると、二人の姿は簡単に見つかったが、ISを纏った二人を見て何か分からなかった。
(長々と時間をかけてちゃ、この後何が有るか分からない……。一撃で終らせる)
VTシステムが鋭く早い袈裟懸けを振るって来たが、それは何度もイメージして受けた技。その攻撃を、
「七星天剣流……。天地!」
袈裟懸けを受け止めると同時にブースターを全開にしてVTシステムの剣を上空に飛び上がりながら弾く。そして、前転しながら降下し斬撃を放つ。
「降斬!!!」
七星天剣流の技の一つ『天地降斬』。七星天剣流における一閃二断の技。
一閃二断の構え。一夏と秋八が千冬や箒から学び教えられた剣術の構えだが、四季の中にも同じ技はある。
「最強? 所詮過去のデータ……一年前の最強も容易く越えられる壁に変わる」
真っ二つに割れた千冬の形をしたVTシステムを見据えながら四季はそう呟く。ゆっくりとVTシステムから開放されたラウラと目が合う。
「っ!?」
その目を見た瞬間四季の表情が変わる。……彼女の目に映っていた意思は『恐怖』。何かから助けを求めるようなそんな意思があるのが分かる。その瞬間……
『クダランナ』
何かの声が響く。
『所詮は人間族……我から見れば雑魚にすらならない相手だ』
ラウラの求めていた最強を嘲笑うようにそれは言葉を続ける。
『見せてやろう……本当の力を』
再び黒い液化したISにラウラの体が取り込まれる。助けを求める様に伸ばされた手は虚しく黒い液の中に取り
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