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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十一話 決着の時です。
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及び駆逐艦隊を発艦させ、それらをすべて確保せよ。」
「はっ!」
「待て。」
駆けだそうとした副官をロイエンタールは制止した。
「撃沈はするなよ。足止め程度なら許可をするが、体勢は既に決した。非力な相手に武を振るうことほど武人として卑劣なことはないからな。」
「はっ!」
ロイエンタールが何よりも卑怯を嫌っているということを彼の部下たちはよく承知していたのである。
リッテンハイム侯爵の身柄は、その後シャトルの一つに乗っているところをディッテンダルグ中将ともどもとらえられていた。身柄、というのはリッテンハイム侯が既に服毒自殺を遂げていたからである。本人がするはずもないから、一緒に搭乗していたディッテンダルグ中将が半ば強制的にしたのではないか、と後で憶測が流れた。もっともこれは憶測だけで終わり真相は謎のままだった。なぜならば、中将もまたブラスターで自殺を遂げていたからである。
バイエルン候エーバルト艦隊は最後まで組織的抵抗を続けていたが、フィオーナ艦隊麾下のキルヒアイスが護衛役として臨時に抜擢されたバーバラと共に小隊を率いて侯爵の旗艦に突っ込み、内部に突入した。侯爵の親衛隊と侯爵自身と激しく戦ったが、力尽きた侯爵はキルヒアイス自身の手によって捕虜となったのである。これはフィオーナが「なんとかしてキルヒアイスに武勲を立てさせてあげたいわ。」とティアナたちに相談した結果、決行されたもので、ラインハルトは後でそのことを知ってフィオーナに感謝すると同時に一瞬寒気を覚えたとキルヒアイスに言った。
「もし、バイエルン候が旗艦ごと自爆をする道を選んだら、俺はフロイレイン・フィオーナを一生恨むところだっただろうな。」
冗談交じりに言うラインハルトに、キルヒアイスは半ば困ったような顔をするほかなかった。もっともこれは深刻なものではなかった。キルヒアイスは生きて帰ってきた。それだけでラインハルトには十分なのである。おまけに武勲をたて、少将へ昇進することが確実となったのだから。
こうして、リッテンハイム星系の大会戦は終わった。リッテンハイム侯側は完全破壊19356隻、大破以下30682隻、捕獲された艦49729隻、残りは逃亡したが、その半ばは各所の警備艦隊に捕まって撃沈或いは捕獲されたのだった。対するにブラウンシュヴァイク公爵、ミュッケンベルガー元帥本隊の損害は20828隻であったが、フィオーナ艦隊は損傷率1割程度、ラインハルト艦隊に至ってはほとんど損害がない。
もっともブラウンシュヴァイク公爵とミュッケンベルガー元帥の本隊、そしてラインハルト艦隊は勝利の余韻に浸ることもなくすぐさまリッテンハイム星系に進出した。後味の悪い掃討戦を行わなくてはならなかったためである。
リッテンハイム侯一門のメルサック男爵ら生き残りはすべて拘禁・投獄されたがここ
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