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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十一話 決着の時です。
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、我らの手で楽にしてやるまでだ!!どうせ一門は破滅することになるのだからな。』
ブラウンシュヴァイク公爵が吐き捨てるようにそう言ったが、その後ですぐに顔を背けたところを見ると、彼もこの指示を100%好んで発していないという事だ。だが、事態は既にブラウンシュヴァイク公爵一人では止められないほど巨大化してしまっている。
『そういうわけだ、ローエングラム上級大将。』
まだ正式に叙爵していないラインハルトをミュッケンベルガー元帥は皮肉を込めてそう呼んだ。
「抽象的なお言葉ではなく、正式な命令を、願います。」
ミュッケンベルガー元帥は一瞬むっとしたが、すぐに改めて命令を下した。
『卿に命令する。リッテンハイム侯爵を艦もろともに粉砕せよ。』
うなずいたラインハルトは敬礼を返すと、通信を切り、すぐ麾下の艦隊に指示を下した。
「ロイエンタール、ミッターマイヤー。」
『はっ!』
「聞いてのとおりだ。これ以上の手加減は無用だ。楽にしてやれ。」
その口ぶりにはいささかのためらいもなかった。
『御意!!』
敬礼を返した二人はすぐさま麾下諸部隊数千隻に対し、リッテンハイム侯爵艦隊に一斉砲撃を指令したのである。
苛烈そのものの砲撃を叩き付けられて、リッテンハイム侯爵艦隊は次々と爆沈していく。文字通り宇宙の塵になっていくのだ。
彼らは戦闘兵士ではなかった。ただ虐殺される側として、食肉処理場で屠殺される牛豚のごとく無慈悲に殺されていったのである。そこには階級も身分も年齢も性別もなかった。彼らはただ殺されるためだけに存在し、そしてその存在意義を全うして消滅していったのである。
降伏勧告を受諾しようと発行信号を明滅させた瞬間に爆沈する艦、何とかして回頭して逃げようとする瞬間を狙い撃ちされる艦、他の艦の爆発に巻き込まれて沈む艦など、幾百の艦が次々と消えていった。
リッテンハイム侯爵の旗艦オストマルクも例外ではなかった。先に死んでいった死者たちがヴァルハラからその無慈悲な冷たい手を差し伸べ、オストマルクもろともリッテンハイム侯爵をヴァルハラに連れ去ろうとしているようだった。左右の2隻の盾艦は主を守ろうとする義務を果たそうとしたが、あっけなく爆沈し、続いて旗艦そのものにも次々と被弾し、シールドの限界耐性をこえていく、ついに各所から火が出はじめた。
「大貴族の長、門閥貴族ともてはやされたあの御仁が、なんとあっけない最期か。貴族だろうと平民だろうと、人が迎える最後には惨めなものもあるものと見える・・・。」
ロイエンタールは艦橋で一人考え込んでいたが、すぐに索敵主任に指令した。
「シャトルで脱出した者はいないか?」
ロイエンタールの言葉に索敵主任が、リッテンハイム侯の旗艦から脱出したと思われるシャトル群を確認しました、と答えた。
「ワルキューレ部隊、
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