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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十一話 決着の時です。
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応戦し続ける姿をディッテンダルグ中将は普段と違った面持ちで眺めていた。主であるリッテンハイム侯爵が呆然としているのに、なんとけなげな忠誠心を持つのだろう。だが、ディッテンダルグ中将は勘違いをしていた。彼らは生き残りたいのであって、リッテンハイム侯爵に忠誠を尽くすためにとどまっているのではないのだ。
この大いなる勘違いが、ディッテンダルグ中将をして次なる行動に移らせたのである。
「閣下・・・なんですと!?私に指揮を委ねると・・・・そうでございますか?かしこまりました!」
ディッテンダルグ中将は呆然自失状態のリッテンハイム侯爵の顔に近づき、二度三度うなずいて見せたのである。艦橋要員に見えるように。だが、それを見ていたのは艦長以下数人に過ぎなかったが、ディッテンダルグ中将にとってはそれで十分だった。
「全艦隊、紡錘陣形をとれ!!」
ディッテンダルグ中将の号令が、艦橋要員を一斉に振り返らせた。
「リッテンハイム侯爵はもはや艦隊を指揮することができぬ。侯爵閣下の御命令で私が直接指揮を執る!!敵陣を突破し、この戦場を離脱する!!」
既に副司令官以下散り散りバラバラになっている今、階級的にもディッテンダルグ中将が指揮を執るほかなかった。但しリッテンハイム侯爵護衛艦隊本隊のみであるが。
「面白い。こちらの重厚な布陣を突破して逃げようという算段か。」
ラインハルトは不敵に笑ったが、すぐに麾下の諸隊に指令して、その進路を封じにかかったのである。
「生死は問わぬ!リッテンハイム侯の身柄を確保し、この内乱に終止符を打て!!」
彼の号令一下、8万隻の大艦隊がリッテンハイム侯爵艦隊めがけて殺到した・・・のではなく、ごく一部が接触行動に移った。ラインハルトは分厚い包囲網を崩さず、あくまで慎重に艦隊を動かして対処したのである。
その代わりリッテンハイム侯爵艦隊に相対したのは、ロイエンタール艦隊とミッターマイヤー艦隊という帝国双璧の二人である。その攻撃は尋常ではなく、次々とリッテンハイム侯爵艦隊は数を減らしていった。
『私は帝国軍元帥グレゴール・フォン・ミュッケンベルガーである。リッテンハイム侯爵ら全艦隊に告ぐ、降伏せよ。艦を停止しすべての戦闘をやめよ。しからざれば撃沈す。繰り返す。降伏せよ。』
ミュッケンベルガー元帥自らの音声が各艦隊を中継してリッテンハイム侯爵艦隊に告げられる。この時わずか数百隻にまでその数を減らしていたリッテンハイム侯爵艦隊であったが、狂乱する応戦体制は一向に解けなかった。足をとめず、応戦の手も止めず、再三にわたる降伏勧告も無視された形である。
「いかがいたしましょうか?」
ラインハルトはミュッケンベルガー元帥とブラウンシュヴァイク公爵に指示を仰いだ。
『構わん!それほどまでに降伏を拒否し、あまっさえ自ら死ぬのが嫌だというのなら
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