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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十一話 決着の時です。
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リッテンハイム侯爵艦隊は崩壊しつつある。波動砲斉射による一撃はまさしく恐慌的な打撃をリッテンハイム侯爵艦隊にあたえた。背後がごっそりやられ、その背後からフィオーナ艦隊がキルヒアイス分艦隊を先鋒にして一気に突入し、各所に猛攻撃を仕掛けながら突破を敢行している。これに息を吹き返したブラウンシュヴァイク公爵・ミュッケンベルガー元帥の本隊も猛然と攻勢に転じた。フィオーナ艦隊は混乱するリッテンハイム侯爵艦隊を突破してブラウンシュヴァイク公爵とミュッケンベルガー元帥の本隊に合流すると、その最右翼に布陣して共同歩調を取って激しい攻勢をかけてきた。
攻勢は一瞬のうちに逆転した。リッテンハイム側は攻勢の勢いを急速に減衰させ、所変わって押し寄せる敵側のビームの渦に巻き込まれていったのである。
「よし。敵は崩れた。全艦隊攻撃を再開せよ。」
ミュッケンベルガー元帥の号令一下、各艦隊は今までの屈辱を晴らすのは今こそと攻撃を集中させたのである。リッテンハイム侯爵の前衛はつんのめるようにして勢いを減衰させ、たちまち爆散し、宇宙に大輪の光の花を咲き乱れさせた。
それ以上にリッテンハイム侯爵を青ざめさせたのは逃亡者の発生だった。前後からの猛攻の勢いに耐えられず、各部隊は戦線を放棄し、逃亡する艦が続出しているのだ。
「ええい!何を、何をしておる!!あと一歩で、ブラウンシュヴァイクめの首をとれるではないか!!」
リッテンハイム侯がもはや狂態としか表現できない喚き方をしている。リッテンハイム侯爵にしてみれば信じがたい事であっただろう。ブラウンシュヴァイク公爵とミュッケンベルガー元帥の本隊に肉薄し、あと一歩で旗艦を目視できる位置にまで来ているというところに致命的な逆撃を受けたという事が。
「もうおやめください!!」
ディッテンダルグ中将が喚き散らすリッテンハイム侯爵の腕をつかんだ。
「もはや大勢は決しました。これ以上の抵抗は無意味です。この上はこの戦場を離脱なさるか、若しくは貴族として潔い進退を決せられるべきでしょう。」
リッテンハイム侯の瞳が一瞬恐怖で大きく見開かれる。喚くことによってそれから逃避しようとしているところに現実を突き付けられたのだ。
「儂は・・・儂はどうすれば・・・・・。」
「もし愚見をお聞き届けいただけるのであれば、戦場を離脱なさって、亡命すべきでしょう。フェザーンなり自由惑星同盟なりに亡命すれば、大貴族の長である閣下を厚く遇してくださると思いますが。」
「亡命・・・・。」
呆然とその言葉をつぶやいたリッテンハイム侯爵は、まだ信じられないという顔をしている。一時前にいた何万隻という艦邸が、今や灰をふきちらしたようにいなくなりつつあるのだ。現在まとまって組織的抵抗を続けているのは、バイエルン候エーバルト艦隊くらいのものである。
『リッテンハイム
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