暁 〜小説投稿サイト〜
ハリーポッターと黒き黄金
秘密の部屋
[3/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
語)でも書かれるが宜しいでしょう。彼は良い外面を持っています。テレビに出れば一躍有名になる事でしょう。彼は良い魔法使いです。きっとマグルに持て囃される事でしょう」
魔法使いの後ろにはペテン師と付くが。
くすくすと笑い優雅にカップを傾ける僕をまじまじと教授は見つめた。
「何か?」
「いや……珍しいと思いましてな」
「僕は聖人君主でも無ければお人形でもありませんよ」
「……何かあったのか、」
「いいえ、特に、何も。ピクシー小妖精が教室に放たれそれの後片付けをさせられた事も、成績優秀者として部屋に招かれ泥水を啜らされた挙句延々と自慢話をされた事も、手伝いと称しファンレターの返事としてポエムを書かされた事も、先生方からの噂でも聞いたのか授業に関する論文を書かされた事も、勝手に弟子認定された事も。そう、全ては良くあるありふれた事でしょう?教授」
やはり教授の淹れて下さった紅茶はとても美味しい。きっと珈琲も美味である事でしょう。
言えば大きく頬を引き攣らせて視線を逸らした。
「……荒れておりますな、」
「左様ですか?僕はいつも通りですよ」
「……。……キサナドゥ、使い魔の姿が見えないが」
「彼は今……きっと、ホグワーツ中を駆け回っている事でしょうね」
僕は宙を見つめ妖花が花開くように艶美に微笑む。
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は菊の花。艶めいてしっとりとした色気を含ませて。
「────……」
「教授?」
「……いや、」
何でもない。
教授は羊皮紙を纏め、スリザリンに5点を追加した。

*****

暴れ柳の根元は絶好の昼寝スポットだ。
横たわり目を瞑れば柳は身を屈めて僕を包み込む。
「怪我はもう大丈夫なようだね」
ハリーとロンが入学式の時に空飛ぶ車で暴れ柳に突っ込んだ事件は広く皆に伝わっていた。広間でロンが吠えメールを貰ったというのは周知の事実だからだ。柳は大丈夫だと言いたげに身体を揺すって見せた。
「……秘密の部屋は開かれたり、か」
既に石と化した犠牲者はミセス・ノリスというフィルチさんの飼い猫1匹とマグル生まれの生徒2人とゴースト1人。
「そろそろか、」
僕は身体を起こすと杖を振るった。
その場に残るのは一部が押し倒された草原と体勢を戻した暴れ柳だけ。

*****

「決闘クラブ?」
「キサナドゥも行かないか?今日こそポッターの泣きっ面拝んでやる……!」
どうやら最近の物騒な事件からロックハート氏が開くらしい。
「ハリーの泣きっ面に興味はないけど、教授の勇姿は見たいと思っているよ」
「え?何の事だい?」
「あれ、知らないのかい」
決闘クラブにはスネイプ教授が補佐として出るのだよ。


「私の姿が見えますか?私の声が聞こえますか?」
生徒の殆どが冷えた目を向ける中、どうしてなの
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ