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提督はBarにいる。
提督の休日・final
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「ううぅ……。」

 よほど新品のランジェリーがダメになったのがショックなのか、ノロノロと着替えする金剛。

「解った、今度また出掛けた時に買ってやるから。今は急げ、な?」

 瞬間、ぱぁっと笑顔になった金剛は鼻歌を鳴らしながら着替えしている。ふぅ、待ってる間に一服付けるか……ん?ポケットに触り慣れない感触の物が……あ。

「金剛!」

 ポケットに入っていたソレを、金剛に投げてパスする。

「だ、darlingコレって……!」

「開けてみな。」

 金剛が渡された小箱を開けるとそこには、ダイヤのプラチナリングが収まっていた。

「一応、な。艦娘の間はカッコカリの指輪付けとけよ?」

 それはただの宝飾品。艦娘の能力を高める力はない。

「渡し方適当過ぎマスよ!?もっとロマンチックに渡してくれても……!」

「あぁ!?文句言うなら返せよ!今からでも返品してくるわ!」

「誰が要らないって言いましたか!」

 まぁ、こんな感じで些細な事での喧嘩は絶えない間柄だ。でも俺達二人はこの位でちょうどいいのかも知れん。



「……で?無断外泊と大遅刻への釈明はございますか?提督に筆頭秘書艦殿?」

 玄関先で待ち構えていたのは、ひきつった笑みを浮かべた大淀だった。無理に笑っているのがみえみえで、こめかみには青筋が浮いている。

「「あ、ありません……。」」

 俺達に出来るのはただ、嵐が過ぎ去るのを小さくなって堪え忍ぶ。それだけだ。

「ハァ。もういいですよ、始末書は後で書いて頂きますからね?皆さんおまちかねですから、食堂に行って下さい。」

「「へっ?」」

 顔を見合わせる俺と金剛。とにかく、行けと言うなら行くしかない。食堂に入った瞬間、四方八方からクラッカーが飛んできた。

『提督、金剛さん、ご結婚おめでとう〜?』

 食堂に集まっていたのは、ウチの鎮守府所属の全ての艦娘。皆笑顔で拍手をくれている。

「な、なんで皆ソレを知ってるんだ……?」

「フッフッフ、それは青葉の功績ですっ!」

 予想はしていたが、やはりお前か。

「ばっちり司令のプロポーズシーンは抑えて、号外を刷らせて頂きました!いや〜、いい絵でしたよ実際。」

 どや顔でウンウンと頷く青葉。サービスで引き伸ばした物を額縁に入れて執務室に飾って置きました!とも言っている。余計なマネを……。

「まぁまぁ、良いじゃないですか。今日はおめでたい日なんですから。」

 俺を宥めに来たのは霧島。

「お゛ねぇざばぁ〜…!」

 泣きながら抱きつくなよ、比叡。鼻水と涎が付いたら流石の金剛でも怒るぞ?

「…そういや霧島、憲兵君とのデートはどうだった?」

「ふ
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