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第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#35
星魔の絶戦 千変VS星の白金V〜Guys Of Sanctuary〜
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らない力の流出のみで周囲一切を砕いて、
二人の男が真正面からブツかり合う!




「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォ
ォォォォ――――――――――――――――――ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
「グウウウウウウウウウウウオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォ
ォォォォ――――――――――――――――――ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
 



 人の形容(カタチ)を取っているが、明らかにその “二つ” は、
人間、紅世の徒、何れとも違うナニカに変貌していた。
 さながら、神話に描かれた叛逆の徒、或いは、黙示録に記された終末の獣。
 世界の命運、他者の想い、戦士の誇り、受け継いできた血統、積み重ねてきた戦功、
それら一切関係のない領域(ばしょ)で、二人の男はただブツかり合う。
 二匹の獣が、互いを相食み烈しく存在を貪り逢う。




「ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ
ラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ――
――――――――――――――ッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
ラララララララララララララララララララララララララララララララララララ
ララララララララララララララララララララララララアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ――
――――――――――――――ッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」




 白金の星拳と濁炎の豪拳、その威力も速度も弾幕も、
他に比するモノがない総力で空間を(ひし)ぐ。
 承太郎は二本の腕しか使っていないにも関わらず、
シュドナイは全身至る所から魔獣を生み出しているにも関わらず、
凄絶すら色褪せる撃滅戦(ラッシュ)の決着がつかない。
 近距離パワーの生み出す拳圧なのか、
紅世 『将軍』 の巻き起こす暴圧なのか、
ともあれあらゆる法則と理論を無視して、
プラチナの光とヴァイオレットの炎が一歩も退かず(せめ)ぎ合う。
 周囲の背景が、争覇に堪えきれず崩れていく。
 やがて、弾ける相乗衝撃に拠って吹き飛ばされる重力、
意志を無視して浮遊する躯、ソレに比例して烈しさを増す撃滅空間。
 或いは数百年前の “大戦” 或いは別世界での 『決戦』
何れと比して遜色ない、精神と精神のぶつかり合いが空間の定義をすら危うくする。
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