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夜空の武偵
Ammo11。俺の妹達がこんなにブラコンなはずがない!
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なった俺は首を縦に振る。

「いえ……なんでもありません」

俺の言葉に橘花はうんうんと首を縦に振ってから、

「私とにいにぃは以心伝心のいつまでも一緒にいなくちゃいけない人間なんだもんこうなるのは当たり前」

「私達、ですよ?」

橘花の言葉に訂正を言いながら桜は自らが作った特製駒を幸せそうになでなでする。その光景を見ながら俺は(やれやれ)と小さく呟いて、駒をスタート地点に置いた。

「初めはどっちからルーレットを回す?」

桜に聞くと、ニコニコ(心底幸せそうな)笑顔で

「お兄ちゃんからお願いします。お兄ちゃんが止まったマスを追いかける様にして、私も一緒のマスに止まりたいんです」

「……はいよ」

両頬に手を添えてそう答える。まるで新妻の様に。顔を真っ赤に染めて。
はぁー、さっさと終わらせるか、そう思いながら俺はルーレットをゆっくり回す。

「……4だな。どっちのマスから進むかなっと……」

「どっちのマスに行ってもいいですよ。私達はお兄ちゃんについていく。同じマスに止まる。ただそれだけですから」

妹の重たい発言をスルーして。

「よし。ならこっちに行くか」

前の方にある職業コースに4つ進む。するとそこにもの凄い長い文章で何かが書かれていた。就職では無い何かが。嫌な予感がするな……。
俺は訝しげに書かれている文章を読む。

「……『お兄ちゃんは妹と一緒にお風呂に入る様だ。妹は下着を脱いで兄に渡してきた。兄はそれを洗濯しようとして、手を止める。兄がこの先取る行動は。1、妹の下着を頭に被る。2、全裸の妹を抱きしめる。3、写真を撮る。いずれかを選択しなさい』……なんだよ、これ??」

俺はマスに書かれている文章に目を眉根を寄せて顔を上げる。そこには恥じらっている橘花がいた。その目はトロンとしている。……コイツ何を想像した??。

「私のぱんちゅを被るか、一緒に風呂に入って写真撮るか、抱きしめるかだよ? にいにぃ……」

なんだよ、その選択肢??
妹相手じゃなかったら、通報もんじゃないですかー?? いや、妹相手でも通報もんだろ、バカヤロー!
俺はこめかみに指を当ててから立ち上がった。そして橘花を大切に抱きしめる。無論、服は着せたまま、これでも一応、妹なんで。これだったら変じゃ無いだろう。
なんて思いながら橘花を抱き締めると、何故か桜も抱きついてきた。

「.……お兄ちゃん。大好き」

「にいにぃ、愛してる?」

「はいはい、ありがとうよ。
俺も愛してるぜ」

家族として、な。
兄妹で愛し合うなんてあり得ないけどな。
兄妹間の恋愛なんて……おままごとと一緒だろ?

「おままごと? お兄ちゃん。……どういう事ですか?」

「……にぃにぃ?」
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