プロローグ「ある傭兵の戦い」
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「実験は失敗でした」
「貴方達は、この荒れ果てた大地に眠る幾多の者たちと同じ」
違う…
「自らを滅ぼすと知りながら、それでも争うことを止められない」
「卑小で、愚かな存在」
違う…違う
「オレは、そうは思わん」
「戦いこそが、人間の可能性なのかもしれん」
「興味深い」
「しかし、仮説にしか過ぎません」
私は戦うことに精神を集中させる。目の前のものを壊す、それだけが頭の中に回っていた。
「証明してみせよう」
「貴様になら、それが出来るはずだ」
方や広大な力を持つ、知られない兵器。
方や叶わないであろう願いを乗せたAC。
それらの2つは、激突する。
知られない兵器は、まるで見たことのないような動きを見せACを翻弄する。
しかし、そのACにはまるで「無駄」だった。
彼女が持つ2丁のライフルがその兵器を惨殺せんと無慈悲に当て続ける。
しかし、その兵器はいきなり突進する。
彼女のACに激突し、双方半壊状態へとなる。
その兵器はしっかりと戦える状況にはなっているが、彼女のACは片方のライフルを破壊される。
この状況ではACの方が圧倒的に不利だ。しかし、彼女は兵器の行動パターンをすべて「読み切った」。
兵器が再びACに突撃する。しかし、ACは回避し、その兵器は建物に激突した。
そして同時に、そのACはブーストチャージによる攻撃を行う。
その兵器は衝撃に耐えきれず、特殊な機械音を立て大きく爆発した。
彼女は焦りなどで耐えきれない圧力が脳に回っていた。
「ありえません。たかがACごときが」
たかが…じゃない
「愚かな存在…しかし」
「一考の価値は、あるかもしれません
「時間が必要です」
何の時間…?
彼女は虚像のように思う。
「完全なプログラムを作り上げる時間が」
よくわからない…なぜ、必要なの?
再び思う。
「今は去りましょう」
去れ…去るなら去れ…!
「いずれ、答えは出るはずです。
もしも貴方のような『例外』が存在するというのなら」
無線から、謎の女の声が消える。
彼女は何かを安心したように落ち着く。
「もう、潮時ね…」
今までたくさんの仲間と出会った。
ロザリィ、フラン、RD、レオン…これだけじゃないと思う。
でも、覚えきれない…
意識が薄くなっていく。
人はこうやって死ぬのかな…
機体は警告音を鳴らし続ける。しかし彼女はACのジェネレーターの稼働を停止させ、ACを止める。
止めたところで、もう動くことすらままならなくなってきた。
出血が激しいことがようや
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