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ファンタシースターオンライン2 -銀色を包む琥珀色の星-
第3話 2つの心
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こ「君…ツヴァイちゃん…だよね…?」
こにぃはツヴァイによく似た少女に尋ねる。だが、その少女は不思議そうな顔をする。
「…ツヴァイ?あぁ、あの子、自分をそんな風に名乗っていたんですね…」
その少女は納得すると、その誤解を解くため、自己紹介をし始める。
ラ「私はラフィル・クラスティア。ラフィルとお呼びください」
銀髪の少女、ツヴァイによく似た少女はラフィルと名乗った。容姿は確かに似ているが、話し方はラフィルのほうが丁寧だった。全員が自己紹介し終え、ラフィルは本題へと戻る。
ラ「皆さん、ここに銀髪の少女…ツヴァイはお邪魔していませんでしたか?」
バ「さっきまではいましたけど…仲間のことを否定して出て行きました」
ラ「やはり…そうですか…ご迷惑をお掛けしました」
ラフィルはそう言って立ち去ろうとする。
アザ「…ちょっと待て。お前、ツヴァイとかいうやつのこと、なにか知っていそうだな…うちのチームに喧嘩売ったんだ。ツヴァイについて知っているお前を、簡単に帰すわけにはいかない。そのツヴァイについて、知ってることがあるなら全部吐いてもらおうか」
アザトスは厳しい口調でそういう。彼女もこのチームの一員。そんなことを言われて黙っていられなかったのだろう。ラフィルは立ち止まり、くるりと向き直し、静かに口を開く。
ラ「少々長いお話になりますが…よろしいですか?」
もちろん、覚悟は決まっていた。それを悟ると、ラフィルは昔話のように、ゆっくりと語り出した。
これは…5年ほど前のことです。ある惑星では、戦争が起きていました。人同士の戦争ではありません。化け物と人間の戦争です。その化け物は、貴方達の知っている敵、アークスの絶対的な敵、ダーカー。人間とダーカーは長い長い戦争をしていました。そんな人間側を指揮する、1人の少女がいました。少女はその国の姫君にして、軍勢を指揮する指揮官、そして…特別な
能力
(
チカラ
)
を持っていました。その姫君はとても屈強で、人々を愛し、国を愛し、ダーカーに強い憎しみを抱いていました。勿論、少女も戦いをする身です。仲間の血を、仲間の死を、その目で見てきました。指揮官といっても、結局のところ女です。その心に恐怖を、不安を、怒りを、悲しみを、ずっと抱え込めるわけなどありませんでした。そんなある日です。少女は仲間に裏切られてしまいます。仲間に自軍の情報を、ダーカーの軍に流されてしまい、少女の軍はほぼ壊滅状態に追いやられてしまいます。仲間に裏切られた少女の心は限界でした。少女は仲間の科学者に泣きつきました。このままでは私は狂ってしまう、そう言いました。科学者は自軍の姫君を放っておくなど出来ずに、分離器を発明します。分離器で、少女の心を2つに分けることが出来ます。片方に狂気に染まってし
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