暁 〜小説投稿サイト〜
STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#34
星魔の絶戦 千変VS星の白金U〜Heart Of Connect〜
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
が、
「はやく治して帰って来いよ!」
ドアが閉まる最後の最後、涙ぐみながらこちらに向かってそう叫んだ。
 そうだ、しっかりしなくちゃ、お姉さんなんだから。
 何の為に此処にいるのか、誰の為に此処に来たのか、
一番大切な事を忘れちゃいけない。
聖 光 の 運 命(スターライト・デスティニー)」 
 先刻と同一人物とは想えない、毅然とした声が静寂に響いた。
 空間を歪める音を発して、即座に現れるスタンド。
 宿主の瞳を映したように、舞い散る光は凛然として気高い。
「上手くいくかどうか、解りません。
でも、このまま放っておけば、
アノ花に中の人達がみんな食べられちゃいます。
残りの4つも同じコト。なら――ッ!」
 一か八かの賭け、戦闘の熟練者なら絶対選ばない無謀。
 しかし戦いの素人であるが故に、あらゆる制約に縛られず
度外れた発想へと少女は至る。
聖 光 爆 裂 弾(スターライト・ブレイカー)
 意を決して、小さくとも強い覚悟と共に発した言葉。
 握った拳に集束する光、だが流法(モード)はすぐ放たれず、
眩い光を称えたまま3分の秒 読 み(カウントダウン)と共に膨張していく。
(このまま、カウントダウンぎりぎりまで、状態を維持して待ちます。
そして3分ギリギリで撃って “もう一度” 能力を発動させれば……!)
 そう、撃たれた攻撃を 「時間差」 で発動出来る
聖 光 の 運 命(スターライト・デスティニー)』 の能力ならば、
上乗せ都合 “6分ぶん” の時間差強化も 「理論上は」 可能となるはず。
 成長に乏しい彼女のスタンドも、このような 「裏技的」 使い方をすれば、
瞬間的にはスタープラチナ、否、それ以上の破壊力を生み出すコトも可能となる。
 あくまで、 “成功すれば” だが。
 結果のリターンが大きい分だけ、生じるリスクもまた高い。
 一歩タイミングを誤れば、また目論見が外れれば、
宿した流法(モード)が自分の腕で炸裂してしまい跡形もなくなる、
少女自身も無事では済まない。
 一流の遣い手でも怯むリスクの高い方法を、
少女は躊躇なく堂々と実行した。
 気弱で臆病な彼女からは想像もつかない、
恐怖で感情が麻痺しているのではと錯覚する姿だった。
 しかし、そうではない。
 気弱で臆病で在るという心情は、大切なナニカを失いたくない
という心理から発するもの。
 その事実を明確に認識するなら、自身の傷は恐怖の対象ではなくなる。
 誰だって同じだから、その身を犠牲にしても、護りたい存在があるから。
 そのコトに、普通の人間も、スタンド使いも、ましてや紅世の徒も関係ない。
 遠い、或いは異なる未来、過去、現在。
 何ら特別な力など持たないのに、
余りにも圧倒的
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ