ピースウォーカー・前
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!?」
この機体の名称を伝えられたはやてはこの機体の破壊が最優先目標であると理解した直後、徐に蛇腹剣を抜いたサヘラントロプスがそれを地面に突き刺す。すると地面が爆発するかの如く隆起、大地の槍がはやて達の浮かぶ空間を穿つ。咄嗟に回避したはやて達に、続けてサヘラントロプスは小型ミサイルを発射してきた。
「本格的にこっちに狙いを定めてきよったか……! 迎撃するで!!」
はやての合図と共にリインとザフィーラは魔力弾などでミサイルを撃ち落とす。だがその直後、脚部を屈めたサヘラントロプスは凄まじい大ジャンプを行い、一直線にはやての方へ向かって来た。あの大質量を受け止めるのは無理だと判断し、辛うじてはやてはサヘラントロプスとの衝突から逃れる。しかし次の瞬間、リインが血相を変えたように慌てた声を出してきた。
「(大変です! この軌道だとサヘラントロプスは私達が乗って来た次元航行艦の上に着地してしまいます!)」
「あ……しまった! あいつ、私らの戦艦を先に潰す気か!」
「聞こえたな、シャマル! 今すぐそこから離脱しろ!」
急速接近するサヘラントロプスに気付いたシャマルはザフィーラの声を聞いた瞬間、疑問を抱く間もなくその場から離脱……ディスト―ションシールドごと次元航行艦のブリッジが踏み潰されるのを目の当たりにした。仲間の危機を察知したヴィータとシグナムが魔力を多めに込めたバインドでスカルズを何とか無力化した後、急ぎシャマルの護衛に入り、そのままはやて達と合流する。
「マジかよ……S級とはいえ次元航行艦だぞ? なのに着地されただけでブリッジがペシャンコって……どんだけ重い機体なんだ!?」
「いや……よく見ればあの機体、足に杭がある。恐らく着地の際、落下の衝撃を緩和するパイルバンカーを同時に撃たれたのだろう。単に重量だけで潰したという訳ではないらしい」
「それでもあの大質量が脅威であることに変わりは無いわね。あんな巨体が機敏に動くだけでも厄介なのに……!」
各々が驚きの言葉を上げる中、サヘラントロプスが奇妙な動きを見せ始めたため、はやて達も警戒する。踏み潰した次元航行艦の後方に降りたサヘラントロプスは次元航行艦を右腕だけで持ち上げ、それをはやて達の方へぶん投げてきた。
「コラァ! テメェ、ンなもん投げんじゃねぇ!! アイゼン、カートリッジロード! ギガントハンマー!!」
「弾薬装填、レヴァンティン! 紫電一閃!!」
「わずかでも動きを抑える、鋼の軛!!」
直撃コースで迫る次元航行艦にヴィータ、シグナム、ザフィーラがそれぞれの全力を尽くして迎え撃ち、大気を振動させる程の衝撃が発生する。彼らが抑えている間にシャマルとリインのサポートを受けたはやても、最大限魔力を溜めたクルセイダー・チャージショッ
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